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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
31/300

2020年06月参分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者:勇者のお世話係。


冒険者たち :冒険を生業としている人々。勇者の定宿兼食堂に良くいる。

夜盗と頭目 :冒険者たちを狙うならず者。

忍     :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。

【呼びかけ】

「おいでー」

 プニプニ勇者は街の(ねこ)()びかけたが、効果は無かった。

「勇者様、(ねこ)さん忙しいって」

 従者はそう言ったが、普通呼んだだけでは集まりはしない。しかし定宿(じょうやど)では違う。

「おいでー」

「勇者ちゃん、呼んだ?」

「どうした?」

 冒険者たちは集まってくれるのだった。



【半分こ】

「勇者様、どっちが食べたいですか?」

 お菓子を(もら)った従者が質問したが、プニプニ勇者はどちらも食べたいという風に両手を伸ばした。しかしそれではお(なか)がいっぱいになってしまう。

「じゃあ、半分こにしましょうか?」

「ぱっぷんこ」

 お(かげ)で両方とも食べる事ができたのだった。


【夜盗 牢】

 プニプニ勇者は夜盗に捕えられた。(ろう)格子(こうし)にプニプニと顔をくっつけるがびくともしない。

「お前はそこで大人(おとな)しく待っているんだな」

 不敵(ふてき)に笑う頭目(とうもく)に子分の一人が言う。

「勇者が何か(うった)えてます!」

「何と言っている?」


「だっこー」


「今すぐ(ろう)()けて抱っこしてあげろ!」



【夜盗 快適空間】

 冒険者たちはプニプニ勇者を取り戻すために夜盗のアジトに乗り込んだ。

「勇者様、大丈夫ですか!」

「じゅー」

 勇者の(ろう)(ゆか)は転んでも大丈夫なように(わら)()()められ、お菓子とおもちゃ、更にお(もり)の人まで付いていた。


 快適(かいてき)空間になってるー!


 その後、勇者は回収された。



【忍 秘密】

「プニプニ殿、実は(それがし)には秘密の(にん)がある也」

 忍がプニプニ勇者にそっと話し掛ける。

(それがし)の仕えている国から持ち出された妖刀を探している也。知られれば一大事なので、これは内緒也」

「なーしょ」

 勇者に話しても秘密は()れないので、(まれ)に話し相手になってもらっているのだった。



【甘えん坊モード】

 従者が冒険者に言った。

「勇者様が(あら)ぶってるので、協力お願いします」

「どういう事だ?」

頻繁(ひんぱん)に抱っこや高い高いをせがみます」

「どうすれば良い?」

「静まるまで言われた通りにして下さい」

「分った!」

 プニプニ勇者は、時々(あま)えん(ぼう)モードになる事があるのだった。



【寝ぼけ】

 昼寝しているはずのプニプニ勇者が何か(さけ)んでいる。従者が(あわ)てて駆け付けると、すっくと立ち上がりバンザイをしていていた。

「どうしたんですか!?」

 声を掛けたが返事が無い。パタリと布団に横になり、またスヤスヤと眠る勇者の姿を見て従者は思った。

(寝ぼけてただけ!?)



【裸足】

 プニプニ勇者は芝生(しばふ)の上を裸足(はだし)で歩くのが大好きだ。しかし、そのまま色んな所を歩くので、足は泥だらけである。

「勇者様、家に入る前に足をキレイキレイしましょうね」

 従者が勇者の足に水を掛ける。

「ひゃー」

 そして(本人にとっては)水遊びもできるので、更にご機嫌(きげん)なのだ。

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お読み頂き、ありがとうございます。


楽しんで頂けましたら、ブックマーク、評価、感想お願い致します。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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