2020年06月参分
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者:勇者のお世話係。
冒険者たち :冒険を生業としている人々。勇者の定宿兼食堂に良くいる。
夜盗と頭目 :冒険者たちを狙うならず者。
忍 :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。
【呼びかけ】
「おいでー」
プニプニ勇者は街の猫に呼びかけたが、効果は無かった。
「勇者様、猫さん忙しいって」
従者はそう言ったが、普通呼んだだけでは集まりはしない。しかし定宿では違う。
「おいでー」
「勇者ちゃん、呼んだ?」
「どうした?」
冒険者たちは集まってくれるのだった。
【半分こ】
「勇者様、どっちが食べたいですか?」
お菓子を貰った従者が質問したが、プニプニ勇者はどちらも食べたいという風に両手を伸ばした。しかしそれではお腹がいっぱいになってしまう。
「じゃあ、半分こにしましょうか?」
「ぱっぷんこ」
お蔭で両方とも食べる事ができたのだった。
【夜盗 牢】
プニプニ勇者は夜盗に捕えられた。牢の格子にプニプニと顔をくっつけるがびくともしない。
「お前はそこで大人しく待っているんだな」
不敵に笑う頭目に子分の一人が言う。
「勇者が何か訴えてます!」
「何と言っている?」
「だっこー」
「今すぐ牢を開けて抱っこしてあげろ!」
【夜盗 快適空間】
冒険者たちはプニプニ勇者を取り戻すために夜盗のアジトに乗り込んだ。
「勇者様、大丈夫ですか!」
「じゅー」
勇者の牢の床は転んでも大丈夫なように藁が敷き詰められ、お菓子とおもちゃ、更にお守の人まで付いていた。
快適空間になってるー!
その後、勇者は回収された。
【忍 秘密】
「プニプニ殿、実は某には秘密の任がある也」
忍がプニプニ勇者にそっと話し掛ける。
「某の仕えている国から持ち出された妖刀を探している也。知られれば一大事なので、これは内緒也」
「なーしょ」
勇者に話しても秘密は漏れないので、偶に話し相手になってもらっているのだった。
【甘えん坊モード】
従者が冒険者に言った。
「勇者様が荒ぶってるので、協力お願いします」
「どういう事だ?」
「頻繁に抱っこや高い高いをせがみます」
「どうすれば良い?」
「静まるまで言われた通りにして下さい」
「分った!」
プニプニ勇者は、時々甘えん坊モードになる事があるのだった。
【寝ぼけ】
昼寝しているはずのプニプニ勇者が何か叫んでいる。従者が慌てて駆け付けると、すっくと立ち上がりバンザイをしていていた。
「どうしたんですか!?」
声を掛けたが返事が無い。パタリと布団に横になり、またスヤスヤと眠る勇者の姿を見て従者は思った。
(寝ぼけてただけ!?)
【裸足】
プニプニ勇者は芝生の上を裸足で歩くのが大好きだ。しかし、そのまま色んな所を歩くので、足は泥だらけである。
「勇者様、家に入る前に足をキレイキレイしましょうね」
従者が勇者の足に水を掛ける。
「ひゃー」
そして(本人にとっては)水遊びもできるので、更にご機嫌なのだ。
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