表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
293/298

キャラ別総集編「水のクリスタル」

X(旧:Twitter)で投稿している基本的には一話完結、不連続のプニプニ勇者の物語です。

今回は「水のクリスタル」が出てくる話をまとめました。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


水の精霊  :一部の地域の水を管理する精霊。水の神官とは幼馴染。

水の神官  :水の精霊を祀る神官。水の精霊とは幼馴染。

水のクリスタル:水の精霊が作り出したクリスタル。水を自在に出すことができる。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

道化師   :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。

魔学者   :魔法の力を使って色々な魔具を作る研究者。


宿屋兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

宿屋の夫妻 :宿屋兼食堂を営んでいる夫婦。

裏庭    :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。


千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。遠地にいる。

学魔員   :レアアイテム博物館の職員。※案内者から変更。

『水のクリスタル』

※今回は、投稿した中から「水のクリスタル」の話をまとめたものになります。



【水芸】

≪水のクリスタルを結晶させる≫

 (みず)の精霊はプニプニ勇者の目の前で(みず)(かたまり)を作った。それは時に何倍にも広がり、時に小さな(つぶ)となり動き回る。

「ぴゃー!」

「勇者が喜んでるよ。練習して良かったね、その水芸(みずげい)

水芸(みずげい)って言うな!≫

 (みず)の神官と(みず)の精霊は終始(しゅうし)こんな感じだった。



【使う時】

「勇者様、今こそこれを使う時です」

 暑い日の裏庭で従者はプニプニ勇者に(みず)のクリスタルを渡す。

「みるー!」

 勇者が(かか)げると(みず)のクリスタルは2m程の中空に浮かび、キラキラと輝きながら(みず)()()らした。

「ぴゃー!」

 どこでも水遊(みずあそ)びができる便利な(みず)のクリスタルだった。



【千里眼】

「主、勇者が(みず)のクリスタルを入手しました」

(つい)(みず)(あやつ)(ちから)を得たか!」

 千里眼と主は勇者の動向を探る。

「勇者は(みず)のクリスタルで何をしている?」

水遊(みずあそ)びをしております」

『ぴゃー!』

(すず)しそうだな」

「暑いですからね」

 今日も平和なプニプニ勇者を見守る二人だった。



【小さな畑 夏の暑い日】

「じゅー、みるー」

 プニプニ勇者が従者に()()った。

「お(みず)が飲みたいんですか?」

「おはにゃ」

「ああ、畑の(みず)やりですね」

 裏庭の小さな畑の上で(みず)のクリスタルがキラキラと輝きながら(みず)(つぶ)()くのを見て、勇者がはしゃいでいる。

「ぴゃー!」

 そんな暑い夏の日だった。



【打ち水】

「勇者様、(みず)のクリスタルを使いましょう!」

「みるー!」

 プニプニ勇者は(みず)のクリスタルを両手(りょうて)(かか)げる。

「ぴゃー!」

 たくさんの(みず)()き出し周辺の地面を()らす。

「これで本当に(すず)しくなるのネ?」

「魔学者さんが教えてくれました」

 ()(みず)もできる(みず)のクリスタルだった。



【力の消失】

「みるー!」

 プニプニ勇者が掲げると(みず)のクリスタルから(みず)()き出した。

「みるー?」

 しかしすぐに(みず)()まり(しずく)になる。

「勇者様、お(みず)が少なくなってきたみたいです」

「お?」

「井戸でお(みず)()しましょう」

 水遊(みずあそ)びができる便利な(みず)のクリスタルは、時々補充(ほじゅう)が必要だった。



【補充】

「勇者様、ここに置いて下さい」

「おくー」

 従者が持ってきた(そこ)(あさ)い木桶にプニプニ勇者は(みず)のクリスタルを置いた。

「みるるー!」

 井戸の(みず)を入れると(みず)のクリスタルが吸い込んでいく。

「もう一回、入れますよ」

「みるるー!」

 (みず)のクリスタルの補充(ほじゅう)は見ていて面白かった。


※この話は書き下ろしになります。水のクリスタルは水を自在に出すことができますが、実はそれ以上の(ちから)があります。今の所プニプニ勇者には必要がないので、ジョウロと変わらない使い方をしていますが、いつか本当の(ちから)を見せる事があるかもしれません。



【調整】

「勇者様、いっぱい(あせ)をかいたので水を飲みましょう」

「のみゅ」

 プニプニ勇者は(みず)のクリスタルを(かか)げる。

「みるー!」

バシャー!

 途端(とたん)に大量の(みず)()き出す。

「ぴゃー!」

「勇者様、水遊(みずあそ)びじゃないですよ」

 クリスタルは自在(じざい)(みず)を出せるが、プニプニには調整が(むずか)しかった。



【説明は後】

「二人ともビショビショじゃない?」

「みよみよ」

 宿屋のおかみの前にずぶ()れのプニプニ勇者と従者がいた。

「勇者様が(みず)のクリスタルを(かか)げたら、大量の(みず)が…」

「みるるー」

「説明は後で良いから着替えないと」

 すぐに替えの服と()く為の(ぬの)を持ってきてくれるおかみだった。



【用途】

「これが貴重(きちょう)(みず)のクリスタルですか」

 レアアイテム博物館の学魔員はプニプニ勇者の(かか)える透明な(かたまり)を見つめる。

用途(ようと)を教えて頂けますか?」

水遊(みずあそ)びと…」

「みるー」

「草花の(みず)やりと…」

「みるー」

「地面の水撒(みずま)きですね」

「みるー」

 使い方はジョウロと変わらなかった。



【水に反応】

「冷たい(みず)を頼む」

 食堂に来た戦士が従者へ声を掛ける。

「ちぇんちー」

 するとプニプニ勇者がトコトコ近付(ちかづ)いてきた。

「どうした、勇者?」

「みるー!」

バシャーッ!

 突然、勇者が持つ(みず)のクリスタルから(みず)()き出した。

「ぴゃー!」

 (みず)という言葉に反応した勇者だった。



【封印】

≪勇者の(みず)のクリスタルが封印された!≫

 真剣な(みず)の精霊に対し、(みず)の神官は興味なさげに応じる。

「寒くなってきたから片付けられたんじゃない?」


「勇者様、暑くなったらまた使いましょうね」

「みるー」

 宿屋では従者がプニプニ勇者と一緒に夏物をまとめて物置に収納していた。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


キャラまとめ第 15 弾です!

まとめのキャラクターについては、コメント、X(旧:Twitter)、マシュマロでリクエストを受け付けておりますので、ご要望頂けると幸いです。


次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ