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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
290/297

2025年06月弐分 プチャニャモ

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


道化師   :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

魔学者   :魔法の力を使って色々な魔具を作る研究者。

治癒師   :皆の健康を守り治療を生業とする者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


宿屋兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

宿屋の夫妻 :宿屋兼食堂を営んでいる夫婦。

裏庭    :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。

猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる精霊。眷属は猫。

猫たち   :裏庭を集会所にしている街の猫。猫姿の精霊の眷属。

ニワトリ  :裏庭に現れた勇者の強敵。


砦長    :奥地の砦を守る者。

【川下り】

「小砦への移動は川を使いましょう」

 砦長は川岸にある船へ従者とプニプニ勇者を案内する。

「船の上でのんびり川沿()いの景色を楽しめますよ」

「勇者様、お船でスイスイですって」

「おぷね!」

 従者にしっかり抱っこされた勇者は、小砦への川(くだ)りを楽しんだ。

「ぱちゃぱちゃー!」



【囲まれる】

「勇者様、まだお花を見てるんですか?」

「…」

 従者が声を()けても、プニプニ勇者は集中していて気付かないのでそのままにしておいた。

<ゆうしゃ、なにみてるんだ?>

<はなをみてるのか?>

ニャー、ニャー。

「お?」

 すると、いつの間にか猫たちに(かこ)まれている勇者だった。



【積み木でダンジョン】

「ちゃー、りゃー」

 食堂の遊び場で()()を並べるプニプニ勇者を、魔学者と従者は見ていた。

「勇者様、()()で何を作っているのですか?」

「たんよん!」

「ダンジョンみたいです」

()()でダンジョンとは、勇者様の発想(はっそう)は自由ですね」

「はい。勇者様は自由です」

「ぴゃー」



【治療師_ピカピカ】

「勇者様のプニプニに変化があったんです」

()てみましょう」

 従者に相談された治療師はプニプニ勇者を診察すると微笑(ほほえ)んだ。

「暑さに()れる為にプニプニと太陽のピカピカが混じり始めたんですね」

「プニプニとピカピカが!?」

「ぴっかー」

 夏のプニプニに移行中の勇者だった。



【緊急抱っこ】

「ニワトリがいるのヨ!」

「勇者様を緊急(きんきゅう)抱っこします!」

 道化師の言葉で従者はプニプニ勇者を抱っこする。

「こっこ!」

「勇者様、()()るとニワトリさんがビックリしちゃいますよ?」

「また(つつ)かれるのネ」

「こっこー!」

 何度(つつ)かれてもニワトリに()()りたい勇者である。



【お化けの日 練習】

「どこだー?」

「ここー」

 新米剣士が(さけ)ぶと、机の下にいたプニプニ勇者が飛び出し、従者も出てきた。

(かく)れていないとお化けに見つかるぞ、勇者?」

「勇者様はジッとしてるが苦手だから」

「おぱけ、やーの」

 夜更(よふか)ししてると怖いお化けが来る日のお化けが来た時の練習である。



【プチャニャモ】

「おやつが食べたい時に言う言葉を考えたのネ!」

 道化師に(うなが)されてプニプニ勇者が従者に(さけ)ぶ。

「ぷちゃにゃもー!」

「えーと、勇者様は何て言ったんですか?」

「プチャニャモなのヨ」

(そのままだった!)

「ぷちゃにゃもー!」

 それはそれとして、おやつはもう少し後である。



【窓の修理】

「勇者、これから窓枠(まどわく)を直すからガタガタって大きな音が出るぞ?」

「かたたー」

 宿屋の主人は窓の内にいるプニプニ勇者に説明する。

「勇者、窓を()けるから離れてろ?」

「まっどー」

「勇者、今度は窓を()めるぞ?」

「まどどー」

 動作ごとに勇者へ話し掛ける宿屋の主人だった。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

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