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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
29/306

2020年06月壱分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者:勇者のお世話係。


狩人    :勇者のクエスト時のメンバー。

冒険者たち :勇者のクエスト時のパーティーに参加している冒険者たち。

宿屋の夫妻 :勇者の定宿を営んでいる夫婦。

考古学士  :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。


王     :勇者が住む国の王。

妖精    :イタズラ好きな存在。

【石頭】

 ある拍子(ひょうし)にプニプニ勇者と従者の(あたま)がぶつかった。音が出るほどの衝撃(しょうげき)に従者は勇者の心配をする。

「大丈夫ですか?(いた)かったですか?勇者様!」

 しかし勇者はケロリとしており、むしろ楽しげだった。

「ごっちゅん!」

 (いた)む頭を押さえて従者は思った。

(勇者様って石頭(いしあたま)なの…?)



【王の呼び出し】

「勇者はまだか?」

「もうすぐ到着されます」

 王は()()()く歩き回る。

「準備は?」

(すで)に。果物の甘味(かんみ)を活かした菓子、綿(めん)(ぬの)で作った遊具、お昼寝(ひるね)用の寝具(しんぐ)を用意いたしました」

「よし!」

 プニプニ勇者は時々王に呼ばれる事があるが、依頼では無く、遊びに行くだけである。



【妖精の森】

「妖精のイタズラには気を付けて」

 イタズラ好きな妖精が住む森を進みながら、狩人が皆に注意する。しかしプニプニ勇者は見つけた草の()()(まわ)すのに夢中だ。


≪あいつら通行承認の()っぱ持ってるぞ≫

≪イタズラ出来ないな≫


「はっぴゃ」

 意外な所で役立っていた勇者である。



【ケーキ】

 従者は(もも)のケーキを買った。プニプニ勇者に見せればすぐに食べたがるので、おやつの時間まで隠しておこう。そう思って振り返ると買い物を終えた宿屋の主に抱っこされて目をキラキラしてる勇者がいた。

「勇者様はケーキなんて見てません」

「けっき、たぺたい」

 無駄な抵抗(ていこう)だった。



【泣かないで】

 目から大粒(おおつぶ)(なみだ)を流し、真っ赤な顔でワーワー泣くプニプニ勇者を冒険者たちは必死であやす。

「痛くないよ、勇者ちゃん!」

「すぐ治癒(ちゆ)魔法で治るから!」

「ほら、従者くん元気になったよ!」

「もう大丈夫です!」

 ケガをしたのは従者だが、勇者は心配で泣いてしまったのだった。



【わかる】

 遊びに来ていたプニプニ勇者に、考古学士は発掘物(はっくつぶつ)を見せて質問した。

「勇者ちゃんはこの石、何に使うか分る?」

「わかる」

 勇者は元気に答える。

「じゃあ、こっちの貝殻は何か分かる?」

「わかる」

 疑問形(ぎもんけい)で「分かる?」と聞かれると、反射的(はんしゃてき)に「わかる」と返す勇者だった。

お読み頂き、ありがとうございます。


楽しんで頂けましたら、ブックマーク、評価、感想お願い致します。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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