表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
289/298

2025年06月壱分 食後の報告

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

狩人    :勇者のクエストのメンバー。気配りができて、探索が得意。

道化師   :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

魔学者   :魔法の力を使って色々な魔具を作る研究者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


宿屋兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。


千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。遠地にいる。


冒険者ギルド:冒険者にクエストを紹介する組織。及びその建物。冒険者育成も行っている。

受付係   :冒険者ギルドの受付をしている手際の良い人。

パン職人  :街のパン屋。色々なパンを作っている。

依頼者   :冒険者ギルドに依頼に来た人たち。

【冒険者ギルドごっこ】

「勇者に(すけ)()を頼みたい」

「小さな勇者とプニプニの勇者がいるのネ」

「ちい、ない」

(どちらも同じでは?)

「プニプニの勇者にお願いしたい」

「分かったのヨ」

「わかる」

(何が!?)

 冒険者ギルドごっこをする新米剣士、道化師、プニプニ勇者と、それを見守る従者だった。



【説明】

「勇者について説明させて頂きます」

「りゃー!」

「“りゃー”と言って遊んでいるのが勇者です」

「え…」

「“りゃー”は楽しい時に(さけ)ぶ言葉で特に意味はありません」

「あ、はい」

「りゃー!」

 冒険者ギルドの受付係の話を、遊んでいるプニプニ勇者を見ながら聞く依頼者たちだった。



【食後の報告】

「じゅー、おちゃら」

 プニプニ勇者は(から)になった木皿(きざら)を従者に渡してもらうと戦士と狩人に見せに行く。

「ちぇんち、たぺた」

全部(ぜんぶ)食べたな」

「かりゅうりょ、たぺた」

美味(おい)しかったね」

「ちゃちゅ、たぺた」

 木皿(きざら)を持ち上げ、食べ終えた事を冒険者たちに報告する勇者だった。



【新食感】

「新しいパンですか?」

「ぱん?」

 従者とプニプニ勇者はパン職人に相談を受けた。

(やわ)らかいだけじゃなく弾力(だんりょく)もあるやつを考えているんだ」

「まるで勇者様の()っぺたみたいですね」

「確かにな」

「ぽっぺ」

「完成形が見えた!」

 勇者の()っぺたの食感を目指すパン職人だった。



【足にくっつきたい日】

「あっしゅ」

「勇者様が戦士さんの(あし)(つか)まっていますね」

「戦士さんの(あし)には頻繁(ひんぱん)にくっついてます」

 プニプニ勇者を見ながら魔学者と従者がプニプニ談義(だんぎ)を始めると、それに気付いた勇者が魔学者の(あし)にくっつく。

「まーしゃー」

「わ!」

「今日は(あし)にくっつきたい日みたいです」



【説明通り】

「あれが勇者!?」

 (あと)から来た依頼者がプニプニ勇者に驚く。

「説明どおり、元気な勇者だろ?」

「ぴゃー!」

 勇者は楽しく遊んでいる。

「そこじゃない!」

「どこだ?」

「プニプニだ!」

「聞いたままだろ?」

「そうだけど!」

 驚きを分かってもらえない依頼者の一人だった。



【かなりの集中力】

『おはにゃ』

『お花がいっぱい()いてますね』

 プニプニ勇者と従者が(うつ)る記録晶を主と千里眼は見ていた。

「これがどうした?」

「問題はこの後です」

 いつまでも勇者は動かずに花を見ている。

「かなりの集中力だな!」

「そうなんです!」

 勇者の集中力に驚く主と千里眼だった。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ