2025年05月弐分 ミルクの時
X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
道化師 :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
操印士 :あらゆる印を操る術者。手引書に頼って千万印の塔を攻略中。
治癒師 :皆の健康を守り治療を生業とする者。
宿屋兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。
料理方 :宿屋兼食堂の料理担当。
裏庭 :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。
猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる精霊。眷属は猫。
猫たち :裏庭を集会所にしている街の猫。猫姿の精霊の眷属。
岩の領主 :勇者を歓迎する岩の領地の主。
【断り書き】
おかしなアクセスがあるため、途中に以下の文章を入れさせて頂きます。お読みになる際のお邪魔になりますがご了承ください。
※こちらは「小説家になろう」に掲載している「屑屋 浪」(なぞの研究所)の作品です。
【手引書 水遊びの後で】
「謎解きには水が関係しています」
浅く水が溜まる空間で操印士は手引書を開く。
「みるー!」
その横でプニプニ勇者は従者に抱っこされてジタバタしていた。
「どうしたのですか?」
「勇者様は水遊びがしたいんです」
「ぱちゃぱちゃー!」
謎解きは水遊びの後でする事にした。
【パンアイス】
「氷菓とパンか」
料理方は作った氷菓と買われてきたパンを見ながら考えていた。
「そうだ」
料理方はパンに切れ目を入れて氷菓を挟むと、プニプニ勇者と従者に渡す。
「これで一緒に食べられるだろう?」
「おいちー」
「美味しいです」
パンで氷菓を挟んだおやつは好評だった。
※Xに投稿した5月9日は「アイスクリームの日」でした。
【ミルクの時】
「勇者が真剣な顔でミルクを飲んでるな」
プニプニ勇者がミルクを飲む事に集中する姿を見て新米剣士は従者に呟く。
「ミルクが零れたら大変だからね」
勇者はコップをしっかり持って飲んでいる。
ゴキュゴキュ。
大好きなミルクの時は真剣になってしまう勇者だった。
「おいちー」
※こちらは「小.説家.になろう」に掲載している「屑屋 浪」(な.ぞの研究所)の作品です。
【猫の集会 参加するもの】
<せいれいさま、ゆうしゃがいないよ>
<ゆうしゃ、どうしたのかな?>
猫姿の精霊が猫の集会を始めようとすると猫たちが騒ぎ出した。
≪別に勇者は参加しなくても良いん…≫
<あ、きた!>
「きたよー」
集会にはプニプニ勇者も参加するものだと思っている裏庭の猫たちだった。
【治癒師 決め手】
「プニプニがたくさん出てるね、勇者ちゃん」
「ぷーぷー」
「勇者ちゃん、いっぱい遊んだ?」
「あちょんだ」
治癒師はプニプニ勇者の定期健診中だ。
「どうですか?」
従者が聞くと治癒師は笑顔で答える。
「元気なプニプニに溢れています」
判断の決め手はプニプニの質と量だ。
※Xに投稿した5が12日は「ナイチンゲールの誕生日」でした。
【菓子の話】
「勇者は昼寝中だと?」
プニプニ勇者たちの到着を待っていた岩の領主は、従者に告げられ考え込む。
「勇者の為に美味しい菓子を用意したのだが…」
「…おっき」
「勇者が菓子の話で起きたぞ!?」
「偶々です!勇者様は食いしん坊じゃないですからー」
慌てて弁明する従者だった。
※こちらは「小 説家になろ う」に掲載している「屑 屋 浪」(なぞ の研究所)の作品です。
【気付かれる】
(少し減らすかな?)
プニプニ勇者が集めた小石や枝がいっぱい入った箱を見て、従者は外の置き場へ少しだけ移動した。
「いっしゅ、ない。えっだ、どっこ?」
「ほとんど見た目が変わらないのにどうして分かるんですか、勇者様?」
しかしすぐに勇者に気付かれてしまうのだった。
【大地の息吹】
「勇者、大地の息吹を感じるのヨ」
「たいち」
「コロコロするのネ」
「こよこよ」
「コロコロなのヨー!」
「こよこよー!」
(いつものコロコロと何が違うんだろう?)
違いは分からないが、新芽の草原を転がる道化師とプニプニ勇者を、いつもの事なのでのんびり見守る従者だった。
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