キャラ別総集編「治癒師」
X(旧:Twitter)で投稿している基本的には一話完結、不連続のプニプニ勇者の物語です。
今回は「治癒師」が出てくる話をまとめました。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
治癒師 :皆の健康を守り治療を生業とする者。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
魔学者 :魔法の力を使って色々な魔具を作る研究者。
考古学士 :ダンジョン迷子センターのスタッフ。調査班のメンバーだが方向音痴。
宿屋兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。
※今回は、投稿した中から「治癒師」の話をまとめたものになります。
【プニプニの同志】
「大丈夫、勇者ちゃんは眠っているだけです」
治癒師はプニプニ勇者を診ると言った。
「正常なプニプニが出てるので、すぐに目覚めますよ」
冒険者たちは安堵と同時に疑問に思う。
(正常なプニプニって何?)
そして従者は心の中で治癒者をプニプニの同志に認定した。
「ふわあ」
【定期健診】
「勇者ちゃん、元気だった?」
「げんき!」
今日は治癒師によるプニプニ勇者の定期健診だ。
「お口開けて。耳の後ろ触るね。最後はお腹ね」
健診後、治癒師は従者に言う。
「プニプニに異常はありません。健康です」
「ありがとうございます」
プニプニで判断する治癒師だった。
【夏のプニプニ】
「勇者ちゃん、暑かった?」
「あちゅい」
「お水は飲んでる?」
「みる」
「元気?」
「げんき」
「勇者ちゃんから夏のプニプニが出ていますね」
「夏のプニプニ!?」
「夏の勇者ちゃんも健康という事です」
「ありがとうございます」
治癒師はプニプニ勇者のプニプニで判断できる。
【秋のプニプニ】
「勇者ちゃんのプニプニが変化してます」
治癒師はプニプニ勇者を抱っこした従者に説明する。
「変化!?」
「秋のプニプニになっています」
「秋のプニプニ!?」
「秋の美味しい物を食べると秋のプニプニに変化します」
「おいちー」
秋の美味しい物をいっぱい食べた勇者だった。
【冬のプニプニ】
「治癒師さん、質問があります」
「何ですか?」
従者はプニプニ勇者の定期健診で治癒師を訪ねていた。
「秋のプニプニがあるという事は、もしかして…」
「もちろん冬のプニプニもあります」
「ぷゆー」
「勇者ちゃんは、今、秋と冬の半々です」
秋から冬へ変化途中の勇者だった。
【定期頬っぺたチェック】
「勇者ちゃん、頬っぺたはカサカサしてないかな?」
治癒師はプニプニ勇者の定期健診中だ。
「うん。大丈夫だね」
「みゅむ」
突然、勇者は治癒師に頬っぺたをくっつけた。
「頬っぺたチェックするの?」
定期健診の度に治癒師も頬っぺたチェックされるのだった。
「ごーちゃん」
【季節ごと】
「冬のプニプニですか?」
「治癒師さんが言ってました」
「確かに感じが違うわね」
「季節ごとにプニプニが変化するので、勇者様は元気なびですね」
「げんき」
食堂でプニプニ談義をする魔学者、従者、考古学士と、内容は分からなくても楽しそうに話に参加するプニプニ勇者だった。
【謎のルール】
「ケガをしても魔法やアイテムで治せますが、そもそもケガをしないようにして下さい」
治癒師は冒険たちに言い、プニプニ勇者の頭を撫ぜる。
「ケガをすると勇者ちゃんが心配して泣いてしまうからです」
「お?」
勇者が一緒の時はケガをしてはいけないという謎のルールが存在する。
※この話は書き下ろしになります。治癒師は基本的には街で冒険者や街の人々の治療や健診を行っていますが、冒険者ギルトで治癒の講義などもしています。優しく穏やかで、プニプニも感じ取れる優秀な治療者です。
【諭す】
「いい?勇者ちゃん」
治癒師は氷に頬っぺたをくっつけ、しもやけになってしまったプニプニ勇者を優しく諭す。
「頬っぺを冷たいものにくっつけるとね」
「ぽっぺ」
「赤くなってヒリヒリしちゃうのよ」
「ひゅりひゅり」
「分かる?」
「わかる」
恐らく分かっていない勇者だった。
【使い分け】
「治療には三つの方法があります」
冒険中の治療について治癒師が指導していた。
「アイテム、魔法、そして勇者ちゃん用です」
治癒師はプニプニ勇者の頭を撫でて言う。
「痛いの痛いの飛んでいけー」
「とんれけー」
「状況により使い分けて下さい」
以上、治癒師の教えである。
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キャラまとめ第 14 弾です!
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