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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
280/297

2025年04月壱分 ニュー者

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

道化師   :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。

魔学者   :魔法の力を使って色々な魔具を作る研究者。

操印士   :あらゆる印を操る術者。手引書に頼って千万印の塔を攻略中。


宿屋兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

裏庭    :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。


冒険者ギルド:冒険者にクエストを紹介する組織。及びその建物。冒険者育成も行っている。

受付係   :冒険者ギルドの受付をしている手際の良い人。

パン職人  :街のパン屋。色々なパンを作っている。

【ニュー者】

「勇者は今日から“ニュー勇者”なのネ」

「にゅーちゃ」

「そう!“ニュー者”なのヨ」

「みゅーちゃ!」

(また良く分からない遊びをしてる)

 道化師とプニプニ勇者を従者は見守(みまも)っていた。

「ニュー者ネ!」

「にゃーちゃ!」

(まあ、いいか)

 分からなくても楽しそうな二人だった。



【受付係 全てに対応】

「あの…質問が」

 新人の冒険者が受付係の所へやって来た。

「プニプニが(はな)れない時はどうすれば良いですか?」

「ぴゃー!」

 新人の冒険者の(あし)にはプニプニ勇者がくっついている。

「こちらで保護します」

「またね、プニプニ」

「ばっぱーい」

 全てに対応できる受付係だった。



【受付係 密かなやる気】

「勇者、お手伝いをお願いします」

「おてちゅだい」

 受付係は抱っこしたプニプニ勇者と共に受付を始めた。

「この書類は…」

「こえ!」

「こちらに記載(きさい)をお願いします」

「クエストの確認を…」

「くえちゅと!」

「こちらになります」

 (ひそ)かにやる気が上がっている受付係だった。



【桜の花びら】

「ぴゃー!」

 裏庭でプニプニ勇者が()け回ったり()()ねたりしているのを戦士と従者は(なが)めていた。

「勇者は何をしてるんだ?」

「桜の花びらを追いかけてるんです」

「ちゃー!」

「楽しいのか?」

「楽しそうですよ」

「りゃー!」

 この時期は桜の花びらがたくさん()っている。



【パン職人 頬っぺた】

「勇者を見てるとパンが作りたくなるんだよね」

 パン職人は美味しそうにパンを食べる勇者を見ながら従者に(つぶや)いた。

「どうしてですか?」

「勇者の()っぺたが上手く(ふく)らんだ時のパンみたいだからかな?」

「あぐあぐ」

 パンを頬張(ほおば)る勇者にパン作りのやる気をもらうパン職人である。



【手引書 壁画と石板】

壁画(へきが)模様(もよう)の書いてある石板(せきばん)を合わせるようです」

 操印士は手引書を見ると従者とプニプニ勇者に説明した。

「まずは大地の壁画(へきが)に合う模様(もよう)を考えましょう」

「どれでしょうね?」

「どれー?」

模様(もよう)の意味がさっぱり分かりませんね」

 ()き方は分かっても謎は ()けないのだった。



【眠くなったら】

真剣(しんけん)に描いていますね」

「勇者様はいつでも一生懸命です」

 絵を描くプニプニ勇者を魔学者と従者は観察していた。

「それではプニプニが減少(げんしょう)しませんか?」

「その時はすぐに寝るので大丈夫です」

「すーすー」

「あ、勇者様が寝ている!」

 眠くなったらその場で寝る勇者だった。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

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