2025年04月壱分 ニュー者
X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
戦士 :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。
道化師 :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。
魔学者 :魔法の力を使って色々な魔具を作る研究者。
操印士 :あらゆる印を操る術者。手引書に頼って千万印の塔を攻略中。
宿屋兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。
裏庭 :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。
冒険者ギルド:冒険者にクエストを紹介する組織。及びその建物。冒険者育成も行っている。
受付係 :冒険者ギルドの受付をしている手際の良い人。
パン職人 :街のパン屋。色々なパンを作っている。
【ニュー者】
「勇者は今日から“ニュー勇者”なのネ」
「にゅーちゃ」
「そう!“ニュー者”なのヨ」
「みゅーちゃ!」
(また良く分からない遊びをしてる)
道化師とプニプニ勇者を従者は見守っていた。
「ニュー者ネ!」
「にゃーちゃ!」
(まあ、いいか)
分からなくても楽しそうな二人だった。
【受付係 全てに対応】
「あの…質問が」
新人の冒険者が受付係の所へやって来た。
「プニプニが離れない時はどうすれば良いですか?」
「ぴゃー!」
新人の冒険者の足にはプニプニ勇者がくっついている。
「こちらで保護します」
「またね、プニプニ」
「ばっぱーい」
全てに対応できる受付係だった。
【受付係 密かなやる気】
「勇者、お手伝いをお願いします」
「おてちゅだい」
受付係は抱っこしたプニプニ勇者と共に受付を始めた。
「この書類は…」
「こえ!」
「こちらに記載をお願いします」
「クエストの確認を…」
「くえちゅと!」
「こちらになります」
密かにやる気が上がっている受付係だった。
【桜の花びら】
「ぴゃー!」
裏庭でプニプニ勇者が駆け回ったり飛び跳ねたりしているのを戦士と従者は眺めていた。
「勇者は何をしてるんだ?」
「桜の花びらを追いかけてるんです」
「ちゃー!」
「楽しいのか?」
「楽しそうですよ」
「りゃー!」
この時期は桜の花びらがたくさん舞っている。
【パン職人 頬っぺた】
「勇者を見てるとパンが作りたくなるんだよね」
パン職人は美味しそうにパンを食べる勇者を見ながら従者に呟いた。
「どうしてですか?」
「勇者の頬っぺたが上手く膨らんだ時のパンみたいだからかな?」
「あぐあぐ」
パンを頬張る勇者にパン作りのやる気をもらうパン職人である。
【手引書 壁画と石板】
「壁画と模様の書いてある石板を合わせるようです」
操印士は手引書を見ると従者とプニプニ勇者に説明した。
「まずは大地の壁画に合う模様を考えましょう」
「どれでしょうね?」
「どれー?」
「模様の意味がさっぱり分かりませんね」
解き方は分かっても謎は 解けないのだった。
【眠くなったら】
「真剣に描いていますね」
「勇者様はいつでも一生懸命です」
絵を描くプニプニ勇者を魔学者と従者は観察していた。
「それではプニプニが減少しませんか?」
「その時はすぐに寝るので大丈夫です」
「すーすー」
「あ、勇者様が寝ている!」
眠くなったらその場で寝る勇者だった。
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