2025年02月参分 冬の寛ぎの場
X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。
忍 :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。
踊り子 :様々な舞を踊る冒険者。舞の種類によって効果が違う。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
宿屋兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。
裏庭 :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。
猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる精霊。眷属は猫。
猫たち :裏庭を集会所にしている街の猫。猫姿の精霊の眷属。
砦長 :奥地の砦を守る者。
【断り書き】
おかしなアクセスがあるため、途中に以下の文章を入れさせて頂きます。
お読みになる際のお邪魔になりますがご了承ください。
※こちらは「小説家になろう」に掲載している「屑屋 浪」(なぞの研究所)の作品です。
【冬の寛ぎの場】
「にゃー、どっこ?」
プニプニ勇者はいつも屯っている猫たちを探したが、雪景色の裏庭に姿は見えなかった。
「きっと暖かい所にいるんですよ、勇者様」
「あっちゃか」
≪集会始めるぞ≫
<ここ、あたたかいね>
<あったかい>
忍の作ったかまくらは冬の猫たちの寛ぎの場である。
【驚かす遊び】
「ばあー」
プニプニ勇者は物陰から驚かす遊びが好きだ。
「わー驚いたあ」
ただし本人は隠れているつもりでも姿が丸見えなので、冒険者たちは驚いたフリをするだけである。
「ばあー」
「ワッ!勇者?」
「ゆうちゃー」
しかし油断していると本当に驚かされる事もあるのだった。
※こ ちらは「小 説家に な ろう」に掲 載して いる「屑 屋 浪」(な ぞの研 究所)の作品です。
【踊り子 呼び寄せ】
「勇者様がまた隙間から出てこなくなっちゃって」
従者が楽しそうに話し出した。
『ここ、ちゅき』
「その時、踊り子さんが急に踊り出して」
『ラーラー♪』
「そうしたら勇者様が隙間から出てきて踊り出したんだ」
『りゃーらー♪』
踊ってプニプニ勇者を呼び寄せる踊り子だった。
【届かない】
「取れないなあ」
従者が岩の割れ目のアイテムに手を伸ばすが届かない。
「もう少しだね」
新米狩人も届かない。
「俺がやる」
新米剣士も届かない。
「ゆうちゃも!」
プニプニ勇者は腕をブンブンする。
「ととかにゃい!」
皆がしている事は自分もやってみたい勇者だった。
【通知灯】
リ゛リ゛リ゛ー!
「びゃー!」
突然、半球形の通知灯が光って大きな音が鳴ったのでプニプニ勇者は驚いた。
「連絡がくるとこうなります」
砦長はそう言って通知灯を止める。
「大丈夫ですか、勇者様?」
「じゃーん、めーなの」
落ち着くまで従者の足をギュッとする勇者だった。
※こちら.は「小説.家にな.ろう」に掲載し.ている「屑屋 浪」(なぞ.の研.究所)の作品です。
【背中】
「勇者、背中に糸の切れ端が付いてるよ」
新米狩人がプニプニ勇者に教える。
「ちぇなか?」
「後ろだよ」
新米狩人が自分の背中を指して示す。
「うちゅろ」
勇者は後ろを向くが、背中が見えないのでそのまま回り始めた。
「ぴゃー!」
クルクルする遊びに変わる勇者だった。
【大きな輝石】
「魔晶石か?」
「ただの石英だな」
「キラキラして綺麗だが…」
「良くある石だしな…」
「でも勇者が喜ぶかも?」
「そうだな!」
冒険者たちはクエストで見つけたアイテムをプニプニ勇者のお土産にする事がある。
「きりゃきりゃー!」
そして勇者の宝物がまた増えるのだった。
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