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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
273/297

2025年02月弐分 暖炉の前

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

狩人    :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。

魔学者   :魔法の力を使って色々な道具を作る研究者。

プニプニ号 :ソリの名前。


宿屋兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

料理方   :宿屋兼食堂の料理担当。


議長    :街の議会の長。

議会    :街のさまざまな課題を話合い、その方針や施策を決定する機関。

贈物祭   :世話になっている人などに贈り物をする祭り。菓子を贈る事が多い。

市場    :食糧から冒険に必要な物まで揃う便利な場所。

店主    :市場の店の主。勇者が良く買物に来る。

【眠い事】

「勇者様、眠いですか?」

「ねむ、ない」

 従者は(あたま)をこっくりこっくり(かたむ)けるプニプニ勇者を抱っこした。

「たくさん遊びましたからね」

「あちょぷ」

「ごはんも食べましたからね」

「ごっはん」

「そろそろお昼寝しましょうね」

「ねむ、ない」

 眠い事だけは否定する勇者だった。



【朝の戦士】

「今日はクエスト?」

 朝、狩人は定席(じょうせき)にいる戦士を見つけた。

「いや、()()めたんでな」

「いつもは二度寝(にどね)するのに?」

「勇者が急に冒険に行きたいって言い出すかもしれないだろ」

「ちぇんち、おぱよー」

 冒険好きなプニプニ勇者の為に、休みでも朝に起きる事にした戦士だった。



【窓の外】

「勇者はどこだ?」

 議長が聞くと区長は(まど)の外を(しめ)す。

『ぴゃー!』

「庭で遊んでいます」

「こんなに寒いのにか?」

「久しぶりの()()で、やっと外で遊べると従者が言っていました」

『ちゃー!』

「元気だな」

「元気です」

 プニプニ勇者の遊ぶ声を聞きながら会議は進行した。



【説明が必要】

「だちてー」

「勇者様?」

 隙間(すきま)から両手(りょうて)を伸ばすプニプニ勇者を魔学者は引っ張った。

「ぴゃー!」

 出てきた勇者は楽し気にまた同じ隙間(すきま)に入っていく。

「だちてー」

「何をしているのですか、勇者様?」

隙間(すきま)から出してもらう遊びです」

 従者の説明が必要な勇者の遊びだった。



【プニプニ号 荷物整理】

「荷物でいっぱいですね」

 従者は買い物袋で(あふ)れるプニプニ号 ( ソリ ) を見て(つぶや)いた。

「勇者様、少し待っていて下さいね」

 そう言うと袋をまとめたり寄せたり位置を変更する。

「座る場所ができましたよ」

「ちゅわる」

 荷物を整理してプニプニ勇者が座る空間を作る従者だった。



【暖炉の前】

「勇者、スープが()えたら教えてくれるか?」

 料理方は暖炉(だんろ)にスープの鍋を掛けるとプニプニ勇者に頼んだ。

「だんよ!」

 勇者は張り切って遮蔽柵(しゃへいさく)にくっつき、鍋をジッと見始める。

「従者は勇者が寝たら教えてくれ」

「分かりました」

 暖炉(だんろ)の前は暖かいので眠くなる場所なのだ。



【贈物祭 市場】

「どーじょ」

 プニプニ勇者は日頃の感謝を込めて市場の店主へお菓子を(おく)る。

「勇者、これ持ってけ」

 すると店主はおまけをくれた。

「どーじょ」

「勇者ちゃん、これあげる」

 別の店でも。

「どーじょ」

「勇者、これ要るか?」

 贈物祭で逆に(もら)ってしまうプニプニ勇者だった。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

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