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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
27/306

2020年05月参分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者:勇者のお世話係。


千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。

主事    :千里眼と主を管理する人。


獣の精霊  :眷属(猫)の姿を借りて人間界に顕現した精霊。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

【謎の場所】

 プニプニ勇者がお気に入りの毛布を持ってウロウロしだした。

「勇者様、眠いならベッドで寝て下さい」

 従者にそう言われても勇者は「ない」と答え、しばらく部屋を徘徊(はいかい)するとベッドの近くの(かべ)にくっついて寝てしまうのだった。

(何故、いつもそこ?)

 謎の落ち着く場所である。



【雨の日】

 雨の日の冒険者は、余程(よほど)急ぎでなければクエストをしない。だから宿屋や飲み屋で(くつろ)いだり、技能を上げる自主練などをして、持て(あま)した時間を過ごしている。しかしプニプニ勇者の定宿では違う。

「ゆうちゃ、きたよー」

 何故なら勇者が宿屋に遊びに来て、逆に(にぎ)やかになるからだ。



【千里眼 猫の胴】

「主、勇者が()びをしております」

「何!」

 千里眼の視覚共有により伸びた猫の真似をするプニプニ勇者が映る。

「勇者よ、ヒトは猫のように胴は()びないぞ」

 その時ふと疑問が()く。

「猫の胴って()び過ぎじゃないか?」

「まったくです」

 そして猫の話で盛り上がる二人だった。



【千里眼 新作】

「記録晶に猫が映っていたようだが?」

 主事がプニプニ勇者の記録晶を観ていた千里眼に話し掛けた。

「あれは猫の姿を借りた精霊です。勇者と接触(せっしょく)していたので記録しました」

「なるほど。ではその記録晶を確認の為に借り受ける」

「ハッ(ああー新作がー)」

 主事の部屋。

「猫~」



【待ちきれない】

 プニプニ勇者の前に食事が運ばれてきた。

「勇者様、皆で一緒に食べるので待ってて下さいね」

 従者の言葉に(うなず)いたが、食べ物が気になり勇者は落ち着かない。

「まーだ?」

「もう少しですよ」

 でもやっぱり待ちきれなくて、手でちょこちょこ触ってしまう勇者だった。

「勇者様ー」



【ダンジョン試験 試験官】

「新米冒険者の諸君(しょくん)、ダンジョン試験を開始する。試験中はグループで行動し、試験官が付いて審査する」

 ギルドの説明を聞いていた新米剣士は、プニプニ勇者に気付き質問した。

「あの子供も受験者ですか?」

「勇者ちゃんは受験者じゃない」

(なら、なんだ?)

「試験官だ」

「!!」



【ダンジョン試験 不安】

 ダンジョン試験が行われ、プニプニ勇者は試験官で参加した。勇者のグループになった新米剣士は不安を覚えて従者に尋ねる。

「この子が試験官って大丈夫なのか?」

 すると従者は笑顔で答えた。

機嫌(きげん)()いのでグズらないと思います」

(そうじゃなくて)

「トイレも済ませました」


お読み頂き、ありがとうございます。

楽しんで頂けましたら、ブックマーク、評価お願い致します。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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