2025年01月壱分 フワフワモコモコ
X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
射手 :凍撃の矢と恐れられている冒険者。勇者大好き。
忍 :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。
本草師 :植物の専門家。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
宿屋兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。
宿屋の夫妻 :宿屋兼食堂を営んでいる夫婦。
料理方 :宿屋兼食堂の料理担当。
裏庭 :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。
猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる精霊。眷属は猫。
猫たち :裏庭を集会所にしている街の猫。猫姿の精霊の眷属。
千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。遠地にいる。
白い警備犬 :賢く性格の穏やかな警備の仕事をしている犬。
警備兵 :街の警備をしている者。警備犬の飼い主。
市場 :食糧から冒険に必要な物まで揃う便利な場所。
店主 :市場の店の主。勇者が良く買物に来る。
【新年のご馳走】
「二人共、ご飯よー」
宿屋のおかみがテーブルにご馳走を並べる。
「昨日、料理方がたくさん作ってくれたから、いっぱい食べてね」
「おいちー」
「美味しいです」
「これは美味いな」
「どの料理も美味しいわね」
プニプニ勇者、従者、宿屋の夫妻で新年のご馳走を食べる朝だった。
【ブンブン】
「わんー!」
プニプニ勇者は白い犬を見つけて駆け出した!
「もっふー」
勇者は警備犬をギュッとした!
ワウ。
モフモフの白い警備犬は勇者を保護して尻尾をブンブンした!
「勇者様ー!」
従者が追い付いた!
「わんわー」
気になるものがあるとすぐに駆け出す勇者だっだ。
【忍 かまくら】
「にゃー」
<ゆうしゃー>
(プニプニ殿と猫が雪の中で集っている…そう也!)
猫の集会に参加するプニプニ勇者を見て忍は閃く。
≪このでかいかまくらは何だ!?≫
<ゆきのおうちー>
「ゆっきー」
大きなかまくらを作り、猫姿の精霊を驚かせ、猫たちと勇者を喜ばせる忍だった。
【千里眼 フワフワモコモコ】
「勇者の様子は?」
「元気に遊んでいます」
主の質問に千里眼が答える。
「雪が降ったはずだが?」
「反ってはしゃいでいます」
千里眼は感知共有してプニプニ勇者の様子を見せた。
「冬服によりフワフワのモコモコです」
≪ぴゃー!≫
フワフワでモコモコな勇者は冬でも元気だ。
【いつまでも転がる】
「こよこよー」
プニプニ勇者は雪の上で転がって遊んでいる。
(またプニプニが転がっているな)
射手は潜伏訓練しながら勇者を見守っていた。
「こよこよー」
(ずっと転がってるな)
「こよこよー」
(いつまで転がっているんだ!?)
止めないといつまでも転がる勇者だった。
【買う物】
「勇者、何を買いに来たんだ?」
市場の店主は買物に来たプニプニ勇者へ声を掛けた。
「こえ!」
勇者が元気に掲げたものを見て店主はニコニコ笑う。
「それは小石だな」
「いっしゅ!」
「勇者様、買うのはリンゴですよ」
「りゅんご!」
買う物がよく分かっていない勇者だった。
【本草師 温室】
「ここは薬草を育てている場所です」
本草師は薬草が生い茂る建物に従者とプニプニ勇者を案内した。
「最近は良くここに来てしまいます」
本草師は独り言のように呟く。
「温かいので」
「温かいから!?」
「あっちゃかい」
魔法で一定の温度に保たれてるので冬でも快適なのだ。
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