表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
265/297

2024年12月参分 秘密文書ごっこ

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


射手    :凍撃の矢と恐れられている冒険者。勇者大好き。

道化師   :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

考古学士  :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。

操印士   :あらゆる印を操る術者。手引書に頼って千万印の塔を攻略中。


宿屋兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

裏庭    :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。


猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる精霊。眷属は猫。

猫たち   :裏庭を集会所にしている街の猫。猫姿の精霊の眷属。

雪の精霊  :冬に現れる雪だるま型の精霊。猫姿の精霊の知り合い。


王     :ある国の王。偶に勇者が遊びにくる。

家臣    :王の家来。

新人伝令  :王からの手紙を勇者に伝える任に新しく着いた者。

ダンジョン迷子センター:迷子になった冒険者を保護してくれる有難い施設。

パン職人  :街のパン屋。色々なパンを作っている。

【秘密文書ごっこ】

「何も書いてませんよ?」

「ない?」

 従者とプニプニ勇者は、白紙(はくし)の王からの書簡(しょかん)を不思議そうに(なが)めた。

「これを使います」

 すると新人伝令が黒い光を(はな)つ角灯で書簡(しょかん)を照らす。

「文字が浮かび上がった!」

「おてまみ!」

「どんな雑談でも秘密文書ごっこができる特殊な紙です」



【移動用の魔導機】

「ダンジョン移動用の魔導機(まどうき)よ」

 考古学士は(はこ)型の乗り物にプニプニ勇者と従者を案内した。

「試乗しましょう」

ゴーッ!

 移動魔導機(まどうき)は三人を乗せて特定のコースを高速で移動する。

「ね?とっても面白いでしょう!」

「ぴゃー!」

「はい!」

 移動魔導機(まどうき)は楽しい乗り物だった。



【パン職人 蒸しパン】

()して作るパンってのを試してみたよ」

「面白いですね」

「たぺる」

「勇者のおやつだと甘さが()りんかもしれん」

「ジャムを付けて食べれば大丈夫です」

「たぺる」

「後で感想を教えてくれ」

「分かりました」

「たぺる」

 パン職人から試食を頼まれる従者とプニプニ勇者だった。



【射手 雪遊び】

(プニプニが(ゆき)だるまと話してる?)

 裏庭で潜伏(せんぷく)訓練中の射手はプニプニ勇者と小さな(ゆき)だるまに気付いた。

(あれは(ゆき)の精霊か?)

 小さな(ゆき)だるまが両手(りょうて)を上げる。

≪勇者、(ゆき)だぞー≫

「ゆっきー」

(何だ!)

 突然(ゆき)が降り出して射手は驚いたが、これはいつもの(ゆき)遊びである。



【見抜かれる】

「あしょんでー」

「いいぞ」

 裏庭へ行こうとするプニプニ勇者と新米剣士を従者が()める。

「勇者様の(かお)をよく見て!」

()がシパシパしてる!」

「勇者様は眠いのに体を動かして()()まそうとしてるんだ」

「そうなのか、勇者?」

「ねむ、ない」

 眠いのを見抜(みぬ)かれる勇者だった。



【猫の集会 確認】

≪こいつは(ゆき)の精霊だ≫

≪よろしくな≫

 猫姿の精霊は小さな(ゆき)だるま姿の(ゆき)の精霊を、眷属(けんぞく)の猫たちに紹介した。

<ゆきだるまがうごいたー!>

<はなしてるー>

「ゆっきー」

≪間違って飛びつくなよ≫

<はーい>

<わかった>

「わかる」

 何故か()じっているプニプニ勇者だった。



【冬至】

「今日は一年で昼の時間が一番短くて、夜の時間が一番長い日なのネ」

 道化師はプニプニ勇者に説明する。

「つまり昼は素早(すばや)く遊んで、夜はたくさん眠る日なのヨ」

「たくしゃん」

「まずは素早(すばや)く遊ぶのネ」

「あしょぶ」

 良く分からない理由で()けっこを始める道化師と勇者だった。



【手引書 押す】

「一番上へ行くにはこれを押すみたいです」

 手引書を持った操印士は、従者とプニプニ勇者に小さな立方体を(しめ)した。

「おちゅ?」

「大丈夫でしょうか?」

「分かりません」

「おちゅの?」

「しかし試すしかありません」

「おちゅて、いーい?」

 ボタンを早く押したい勇者だった。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ