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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
259/297

2024年11月壱分 厳重抱っこ

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


狩人    :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

操印士   :あらゆる印を操る術者。手引書に頼って千万印の塔を攻略中。


宿屋兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

料理方   :宿屋兼食堂の料理担当。


千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。遠地にいる。


レアアイテム博物館:貴重なアイテムを展示する博物館。

案内者   :レアアイテム博物館の職員。

市場    :食糧から冒険に必要な物まで揃う便利な場所。

店主    :市場の店の主。勇者が良く買物に来る。

【千里眼 落ち葉マイスター】

「勇者の動向は?」

 主に質問され千里眼は感知共有する。

()()(ひろ)っています」

「うむ、楽しそうだな…ん?」

 プニプニ勇者が何かを始めた。

『まりゅ、とんがりゅ、あっか、きーろ』

()()を形と色で分けている!?」

「意外な特技ですね!」

 勇者は()()マイスターだ。



【やる気同調】

「何だかやる気が(わい)いてくるんだ!」

 そう言って新米剣士は従者に手伝いを申し出る。

「勇者様もちょうどやる気に()ちているから、遊び相手をしてくれる?」

「分かった。勇者、行くぞ!」

「ぴゃー!」

 新米剣士とプニプニ勇者は裏庭へ飛び出した。

(元気だなあ)

 平和である。



【レアアイテム博物館 構成の書】

「勇者様、本がありますよ」

「ほんー」

 従者とプニプニ勇者が興味を示した本を案内者が説明する。

「その書物は世界の構成を(しる)していると伝えられていて…」

「丸や三角や色んな線が描いてありますね」

「おえきゃき」

 (むずか)しい事は分からなくても楽しめるレアアイテム博物館だった。



【細かく説明】

「勇者様、ニンジンはお馬さんのご(はん)です」

「ごっはん」

 従者はニンジンをプニプニ勇者に渡しながら言い聞かせる。

「お馬さんにあげましょう」

「うまま」

「勇者様はニンジンを食べないで下さい」

「たぺない」

 勇者は時々思いがけない事をするので、(こま)かく説明する従者だった。



【大きなリンゴ】

「見てもらいたい物がある」

 店主はプニプニ勇者と従者にそう言うと店の奥へ行き、何かを(かか)えて戻って来た。

「りゅんご!」

「大きなリンゴですね!」

 それは大人(おとな)(かお)と同じ大きさのリンゴだった。

「ビックリしたか?」

 勇者に見せる為にわざわざ取っておいた市場の店主である。


※大人の顔ほどの巨大リンゴになるスタークジャンボという品種があるそうです。



【手引書 代用品】

「ここにはめ込むアイテムが必要です」

 操印士が手引書の内容を説明すると、プニプニ勇者が何かを(かか)げた。

「ろんきゅり!」

「ドングリ?」

「確かに形も大きさも似てますが…」

「試してみましょう」

ゴゴゴ…

「あ、(ひら)きました」

 ドングリのおかげで謎解きせずに進む三人だった。



【厳重抱っこ】

随分(ずいぶん)、真剣ね」

 狩人が厨房(ちゅうぼう)(のぞ)くと料理方が一心(いっしん)(なべ)をかき混ぜていた。

「ジャムがとても熱いから集中しないといけないそうです」

「それで勇者ちゃんは従者くんに厳重(げんじゅう)抱っこされてるのね」

「たぺるー!」

「勇者様、少し待って下さいねー」

 甘い匂いでジタバタする勇者だった。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

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