2024年10月壱分 秋の市場
X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
戦士 :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。
狩人 :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。
探偵 :とりあえず一話で何かを解決してくれる者。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
冥界の人形 :冥王からもらった人形。勇者のお気に入り。
宿屋兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。
近侍 :冥王の側に使える者。
治癒師 :皆の健康を守り治療を生業とする者。
市場 :食糧から冒険に必要な物まで揃う便利な場所。
【断り書き】
おかしなアクセスがあるため、途中に以下の文章を入れさせて頂きます。お読みになる際のお邪魔になりますがご了承ください。
※こちらは「小説家になろう」に掲載している「屑屋 浪」(なぞの研究所)の作品です。
【確認】
「勇者と待っていれば良いんだな」
戦士が返答しても狩人は動かない。
「何だ?」
「勇者ちゃんが欲しがっても、おやつは買わないでよ?」
抱っこされたプニプニ勇者を見て狩人は念を押す。
「大丈夫、大丈夫」
「たーちょぷ」
プニプニ勇者に甘い戦士は必ず確認されるのだった。
【冥界の人形 帰省】
「勇者は変わりないようですね」
≪じゃあ勇者が寂しがるから≫
近侍へ報告すると冥界の人形は踵を返す。
「忙しないですね」
その頃、プニプニ勇者はウロウロしていた。
「ぬんぎょー」
「また人形さんが見つからないんですか?」
冥界の人形が時々冥界に戻る事を誰も知らない。
【探偵_昼食後】
「勇者の動きが遅くなったね」
いつもの席で探偵はプニプニ勇者を観察していた。
「当然だよ。昼食後に走り回ったから眠くなったのさ」
勇者は目をしばしばさせている。
「だが、まだ寝たく無いようだ」
「うにゃらじゃー」
眠くて良く分からない事を叫ぶ勇者を眺める探偵だった。
※こ ちらは「小 説家にな ろう」に掲載している「屑屋 浪」(なぞの研 究所)の作品です。
【秋の果物】
「勇者、美味そうなブドウがあったぞ」
「ぷとう」
「勇者ちゃん、ブドウ好き?」
「ぷとう」
「プニプニ殿、旬の果物也」
「ぷとう」
「またジュースかな」
「ですね」
冒険者たちがプニプニ勇者にブドウを買ってくるので、スイカに続きジュースにする事にした料理方と従者だった。
【定期頬っぺたチェック】
「勇者ちゃん、頬っぺたはカサカサしてないかな?」
治癒師はプニプニ勇者の定期診察中だ。
「うん。大丈夫だね」
「みゅむ」
突然、勇者は治癒師に頬っぺたをくっつける。
「頬っぺたチェックするの?」
「ごーちゃん」
定期診察の度に治癒師も頬っぺたチェックされるのだった。
【秋の市場】
「勇者様、目的の店まで真っすぐ歩きますよ」
「あゆく」
従者はプニプニ勇者の手を繋ぎ直した。
「勇者、美味しいブドウあるよー」
「ぷとう」
「採れたてのキノコが山積みだぞー」
「にょこ」
「旬の魚が入ったよー」
「ちゃかな」
秋の市場は美味しいものでいっぱいなのである。
【冥界の人形_ずっと抱っこ】
≪勇者、放してくれないか?≫
「やーの」
冥界の人形はプニプニ勇者にギュッとされていた。
「勇者様、おやつですー」
従者に呼ばれてもギュッとしたままだ。
≪何故ずっと抱えているのだ?≫
「ぬんぎょ、ないない」
すぐ居なくなる冥界の人形を失くさないようにする為である。
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