表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
253/299

2024年09月四分 同時に踊る

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


道化師   :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。

魔学者   :魔法の力で色々な道具を作る研究者。

考古学士  :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。

踊り子   :様々な舞を踊る冒険者。舞の種類によって効果が違う。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


宿屋兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

料理方   :宿屋兼食堂の料理担当。

裏庭    :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。

猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる精霊。眷属は猫。

猫たち   :裏庭を集会所にしている街の猫。猫姿の精霊の眷属。


城兵長   :ある城を守る兵たちの長。勇者に会ったことが無い。

闇帝    :闇の力を使う統治者。暗黒騎士の主君。

【似顔絵】

「勇者を迎えに行くので似顔絵(にがおえ)を描いてくれ」

 城兵長はプニプニ勇者と面識(めんしき)がある兵たちに依頼した。

(ほほ)はもっとプニプニだろ?」

()は大きくて」

「帽子も描いた方が良いな」

 城兵長は似顔絵(にがおえ)を持参し、無事に勇者たちを見つけたのだった。

「ゆうちゃよ」

(うむ、そっくりだ)



【考古学士 古代文字】

「古代文字でこれが“勇者”よ!」

「ゆうちゃ」

 考古学士は古文書の(うつ)しをプニプニ勇者、従者、魔学者に見せた。

「そしてこれが“プニプニ”」

「ぷーぷー」

「古代文字にプニプニが!?」

「…だと良いなと私は思っているの!」

 考古学士の個人的な見解だった。

「夢がありますね」



【同時に踊る】

「ちゃちゃーん♪」

 突然プニプニ勇者が(おど)り出した。

「どうした、勇者?」

(おど)り子がいるのか?」

「いや、(おど)り子は出掛けている」

 その頃、(おど)り子も(おど)っていた。

「タタターン♪」

「どうした?」

「何だか(おど)りたくなっちゃって」

 別々の場所で同時に(おど)る勇者と(おど)り子だった。



【猫と爪】

<ゆうしゃ、きにのぼりたいのか?>

「にょぼる」

 一匹の猫が()にくっついているプニプニ勇者を見つけた。

<つめをニュッとだすんだ>

「にゅ」

<もっとだ>

「にゅ」

≪勇者は猫じゃないから(つめ)は出ないぞ≫

 ニュッと(つめ)を出したい勇者と猫に、やんわり教える猫姿の精霊だった。



【探し物ごっこ】

「お菓子の(ふくろ)を落としたのネー」

「おかしゅ」

「勇者、一緒に探して欲しいのヨ」

「しゃがす」

 道化師とプニプニ勇者が裏庭を探し始めた。

「甘い匂いがするのネ」

「どこー?」

 探し物ごっこである。

(そこにあるー!)

 そして見ているだけの冒険者たちはもどかしいのだった。



【闇帝 闇の扉】

「勇者よ、それは闇の(とびら)。光属性のお前は入れないぞ」

 闇帝は漆黒の(とびら)にくっつくプニプニ勇者に教える。

「あっちゅー」

 しかし中が気になる勇者は離れない。

「外から少し見るだけだぞ」

「まっきゅらー」

「真っ暗だな」

 勇者を抱っこして闇の(とびら)の中を見せてくれる闇帝だった。



【午後のミルク】

(どうするかな)

 料理で少し(あま)ったミルクを持って料理方は考えていた。

「勇者、ミルク飲むか?」

「みゆく」

 プニプニ勇者に分けるが、まだ(あま)っている。

「従者、ミルク飲むか?」

「頂きます」

 従者に分けても、まだある。

(自分で飲むか)

 三人でミルクを飲む午後だった。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ