2024年08月壱分 おやつのメニュー
X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
戦士 :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。
探偵 :とりあえず一話で何かを解決してくれる者。
冥界の人形 :冥王からもらった人形。勇者のお気に入り。
プニプニ団 :プニプニ勇者が団長の冒険者パーティー。団員は従者、新米剣士、新米狩人。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事がある。
宿屋兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。
料理方 :宿屋兼食堂の料理担当。
裁縫師 :色々な物を縫う事ができる冒険者。器用で細工好き。
【水に反応】
「「冷たい水を頼む」
食堂のイスに座った戦士が従者へ声を掛ける。
「みるー」
そこにプニプニ勇者がトコトコと近付いてきた。
「何だ、勇者?」
「みるー!」
バシャー!
突然、勇者が持つ水のクリスタルから水が噴き出した。
「ぴゃー!」
水という言葉に反応した勇者だった。
【冥界の人形 帽子】
「ぬんぎょ、ぼーし」
プニプニ勇者が冥界の人形を従者へ見せた。
「人形さんの帽子ですか?」
少し考えて従者は色々持ってくる。
「えーと、葉っぱや小さい器を紐で固定してはどうでしょう?」
≪ちょっと待てー≫
従者の服に対する無頓着さに心の中でツッコむ冥界の人形だった。
【冥界の人形 帽子の細工】
「人形さんの帽子、勇者様とお揃いですね」
「おちょろい」
裁縫師が冥界の人形用の帽子を作ってくれた。
≪まずまずだな≫
しかし帽子を被った冥界の人形をプニプニ勇者がギュッとした時、花の飾りが出て音楽が鳴った。
≪何だ、これ!?≫
細工好きな裁縫師らしい帽子である。
【探偵 雨と推理】
「外は雨だね」
探偵は窓を見る。
「しかし雨好きの勇者が窓にくっついていない。何故か?」
謎を呟く。
「外出?昼寝?いや違う」
ピカッ!ゴロゴロー!
「雷が鳴っているからテーブルの下で戦士の足に掴まっているのさ」
「ごりょごりょ、やー」
雷は苦手なプニプニ勇者だった。
【おやつのメニュー】
(今日は何を作るかな)
料理方は悩んでいた。
(暑いから冷たいものにするか)
食堂の隅には座学の自習をしている従者、新米剣士、新米狩人と、その周りをウロチョロするプニプニ勇者がいる。
「ぴゃー!」
(冷たくて甘いものが良いな)
おやつのメニューを考える料理方だった。
【察知】
「皆もいるし、勇者様がお昼寝してる間に買い物行ってくるね」
従者が出掛けようとした時、新米狩人が気付く。
「勇者が見てるよ」
お昼寝場所の囲いにプニプニ勇者がくっついている。
「あれ、起きちゃったんですか?」
「おかーもの」
気配で察知したらしいプニプニ勇者だった。
【プニプニ団 手分け】
「勇者と従者はこれ、新米狩人はこの2つ、残りは俺が買う」
新米剣士はプニプニ勇者、従者、新米狩人に指示する。
「買ったら噴水で待ち合わせだね」
「皆で分けて食べような、勇者」
「たぺる」
「プニプニ団、出動!」
屋台の食べ物を手分けして買いに行くプニプニ団である。
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