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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
245/297

キャラ別総集編「神官」

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の、基本的には一話完結、不連続の物語です。

今回は「神官」が出てくる話をまとめました。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


神官    :悪霊を祓う力を持つ冒険者。見た目より親しみやすい。


冥界の人形 :勇者が冥王からもらった人形。勇者のお気に入り。

聖豆    :撒くと人や場所を清める事ができるとされている。


【悪霊祓い】

南館の家主 :幽霊を祓って欲しいと依頼した者。

南館の使用人:家主の代わりに依頼に来た使いの者。

南館の霊  :家主の母親の霊。

※今回は、投稿している中から「神官」の話をまとめたものになります。



『悪霊(ばら)い』

 01話、02話あらすじ~南館に出る悪霊を(はら)って欲しいと頼まれたプニプニ勇者と従者は、神官に手助けを頼む事にした。


【03話:神官】

「は、初めまして」

 悪霊(ばら)いを手伝う神官は厳格(げんかく)で、プニプニ勇者を抱っこする従者は緊張した。

「悪霊はどうやって(はら)うんですか?」

 従者は恐る恐る神官へ質問する。

「言葉で説明すると、トー!ヤー!タリャー!です」

「とー!やー!たやー!」

 見た()より(した)しみやすいようだ。



【04話:冥界の人形】

「ぬんぎょ」

「そのポヨポヨな人形は何ですか?」

 プニプニ勇者が得意気(とくいげ)に神官へ冥界の人形を(かか)げる。

「お化けが出た時のお守りです」

「それは頼もしいですね」

 従者の言葉に神官は微笑(ほほえ)むが、冥界(めいかい)製の(のろ)い破壊の人形は、実際に勇者を守る事ができるのだった。

≪やっと出番だ!≫



【05話:霊の気配】

「勇者、悪霊の事、頼みますよ!」

 南館の家主はプニプニ勇者たちを喜んで迎えた。

「霊の気配(けはい)がピピピッとします」

 同時に神官が告げる。

「ぴっぴぴ」

 そして霊が皆の前に姿を現した。

『家主ちゃん、どこにいるの~?』

「母上、もう帰って下さい!」

 霊は家主の母親だった。



【06話:霊の正体】

『プニプニちゃんがいる~』

「ゆうちゃよ」

 家主の母親の霊はプニプニ勇者を見つけ、すぐに仲良くなった。

「どういう事ですか?」

 困惑する従者だが、神官は悠然(ゆうぜん)としている。

「ドンピシャリであの方は悪霊ではないからです」

「え!」

 家主が一番驚いた。

「悪霊は別にいます」



【07話:できる】

「御母霊はバビッと悪霊から守ってくれているのです」

 神官はそう説明し、自分が悪霊と戦っている間に(のろ)われたアイテムを壊すように告げた。

「できるのか、勇者?」

「できる」

(のろ)いだ♪≫

 家主の問いに(わけ)も分からず答えるプニプニ勇者と、(のろ)いにワクワクする冥界(めいかい)の人形だった。



【08話:勝利】

(のろ)いの宝冠(ほうかん)が現れた!


「トーッ!」


神官の攻撃!


家主は身を守った!


従者は勇者を守った!


「たー!」


プニプニ勇者はプニプニした!


(のろ)いの宝冠(ほうかん)の攻撃!


冥界(めいかい)の人形の反撃!


(のろ)いの宝冠(ほうかん)は壊れた!


「何で勝てたんだ?」

「さあ?」


 家主と従者には何も見えなかった。


※悪霊は祓われ、南館の家主からの依頼は成功して話は終わる。



【聖豆 パッパララパー】

「勇者、これをパッパララパーと()いて下さい」

 神官は小分(こわ)けにされた袋入りの聖豆をプニプニ勇者に渡す。

「ぴゃちゃらぴゃー?」

「そうパッパララパーです」

 神官が()くのを真似て、勇者もギュッと(つか)んで投げる。

「ぴゃちゃらりゃー!」

 勇者は聖豆で人や場所を元気に清めた。



【シャシャーン】

「勇者よ、豊穣(ほうじょう)()をシャシャーンと置くのです」

 神官は一本の()を持つプニプニ勇者へ告げる。

「一本で良いんですか?」

「量は問題ではありません」

 心配する従者に神官は答えた。

「勇者がシャシャーンとした気持ちを持てば良いのです」

(シャシャーン?)

「ちゃちゃーん!」



【シャシャーンとは?】

「勇者よ、タターンと歩き、そしてシャシャーンです!」

「ちゃちゃーん!」

 神官の言葉で、プニプニ勇者はトコトコ歩き()を振った。

「これで良いんですか?」

「はい。とてもシャシャーンとしてました」

(シャシャーン?)

 相変わらずシャシャーンが何か分からない従者だった。



【特殊な開け方】

「この扉は特殊な方法で()けるようです」

 神官はプニプニ勇者と従者に説明した。

「パー!とした後、ダダダーン!としてドーン!です」

「ぱー!ちゃちゃーん!りょーん!」

「何となく雰囲気でやってみます」

 三人は両手を扉へ向け、(ちから)を集中する。

「あいちゃ」

 無事に()いた。


※この話は書き下ろしになります。神官は説明の方法が独特ですが、しっかりした実力のある人です。



【聖なる灯】

「これは聖なる(あかり)

 神官は(てのひら)の上にキラキラする光りの炎を出してプニプニ勇者へ見せた。

「きりゃきりゃ」

 そして使い方を説明する。

「これをターッとやると(じゃ)(はら)い、ワワーッとやると聖なる存在を呼ぶ事ができます」

「たー!わわー!」

 相変わらず神官の説明は独特だった。



※お読み頂き、ありがとうございます!

 神官は独特な説明の方法が気に入って「悪魔祓い」以降も登場させていたのですが、話を集めてみると思ったより少なかったので、今後も機会があれば出番を増やしたいです。

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


キャラまとめ第12弾です!

まとめて欲しいキャラクターがおりましたら、コメント、X(旧:Twitter)、マシュマロでリクエストを受け付けておりますのでご要望頂けると幸いです。


次回もよろしくお願いします。

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