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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
244/298

2024年07月四分 暗号の手紙

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


道化師   :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。

忍     :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

新米狩人  :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。

冥界の人形 :冥王からもらった人形。勇者のお気に入り。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。


冒険者ギルド:冒険者にクエストを紹介する組織。及びその建物。冒険者育成も行っている。

ギルド長  :冒険者ギルドの長。

受付係   :冒険者ギルドの受付をしている手際の良い人。

【忍 里からの手紙】

「ちゅのぴ、おてまみ」

(まさか(さと)から也!?)

 プニプニ勇者に手紙を渡された忍は急いで確認する。

(いや、これはプニプニ殿の(ふみ)也な)

 安心した忍は手紙を見直す。

「それで何が書いてある也、プニプニ殿?」

「おてまみ」

 手紙にはグニャグニャな線がいっぱい書いてあった。



【忍 暗号の手紙】

「これは暗号なのヨ」

 道化師は手紙を持つ忍に伝えた。

「この荒唐無稽(こうとうむけい)の線が暗号也!?」

「あんごー」

 プニプニ勇者が書いた手紙にはグニャグニャの線が書かれ、勇者がピョンピョン飛び()ねる。

「何が書いてあるのネ、勇者?」

「ちゅのぴ」

 どうやら忍の似顔絵だったらしい。



【冥界の人形 夜の散歩】

≪散歩に行くか≫

 冥界(めいかい)の人形は日課である夜の散歩をしようと動き出す。

「ぬんぎょ」

 するとプニプニ勇者が起き出して冥界の人形をギュッと(つか)んだ。

≪勇者、お前は寝てろ?≫

「おしゃんぽ」

 しかし勇者は出掛けるつもりだ。

≪えーと…≫

 今日の散歩は()めておくことにした。



【箱から箱へ】

「勇者様、この箱は片付けるので入らないで下さいね」

「はっこ」

 従者の言葉にプニプニ勇者は返事をしたが、もちろん分かっていない。

「はっこ、はっこ」

 箱に入りご満悦(まんえつ)だ。

「勇者様、移動しますよ」

「お?」

 そんな時は、片付ける箱から勇者専用の箱へ移される勇者だった。



【裸足】

「ぺたたー!」

 プニプニ勇者は裸足(はだし)で走り回っていた。

「勇者様、新しい靴下(くつした)ですよ」

 従者が雨で()れた靴下(くつした)の代わりを持ってきたが、勇者は逃げ回る。

「勇者様、(あし)が汚れちゃいますよー」

「ぺたたー!」

「勇者様、(あし)()きましょうー」

「ぺたた!」

 裸足(はだし)が面白い勇者だった。



【ドアの隙間】

「おい、ドアが(ひら)いたぞ」

「誰かが見てる」

 冒険者たちが開いたドアの隙間(すきま)に注目するとプニプニの()っぺたが見えた。

(あ、勇者だ)

(気になって(のぞ)いてるのか?)

「おーおー」

(いや、ドアを()けて入ろうとしてる)

「ゆうちゃ、きたよー」

 結局、入ってきてしまう勇者だった。



【ギルド長 優先順位】

「書類の確認はどうです?」

「まだだ」

 様子を見にきた受付係にギルド長は答えた。

「それは勇者を抱っこしているからでは?」

 プニプニ勇者は机の上をペタペタしている。

「こえ?」

「これは(いん)をペタンと付ける物だ」

「ぺたん」

 書類より勇者の世話を優先するギルド長だった。



【自習中】

「従者くん、何で勇者はずっとギュッとしてるの?」

 不思議に思った新米狩人が聞く。

座学(ざがく)の準備を見て、お留守番(るすばん)させられると思ったみたい」

「勇者、今日はここで自習するから一緒だよ」

「いっちょ」

 自習中、従者たちの周りをプニプニ勇者は嬉しそうにチョロチョロしていた。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

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