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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
241/297

2024年07月壱分 星形の焼き菓子

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

狩人    :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

新米狩人  :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。

魔学者   :魔法の力で色々な道具を作る研究者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。


祭司    :山の祭司。山を祀っている。

白騎士   :城に仕える二大騎士の片方。

黒騎士   :城に仕える二大騎士の片方。

水の精霊  :一部の地域の水を管理する精霊。水の神官とは幼馴染。

水の神官  :水の精霊を祀る神官。水の精霊とは幼馴染。

水のクリスタル:水の精霊が作りだしたクリスタル。自在に水を出す事ができる。

ダンジョン迷子センター:迷子になった冒険者を保護してくれる有難い施設。ダンジョンの管理もしている。

星降りの日 :夜に星の欠片が降ってくる日。屋台が出たり催し物がある。

【ヤッホー】

「勇者、ヤッホーですよ」

「にゃっほー!」

 祭司に連れられ、プニプニ勇者は山頂(さんちょう)で叫んでいた。

「山の神に届くようにプニプニ分を多めでお願いしますぞ」

「ぷーぷー」

「ヤッホー!」

「にゃっほー!」

(楽しそうだな)

 何の事か良く分からないが、とりあえず楽しい勇者だった。



【甘い匂い】

「ぱじぇらー!」

「落ち着いて下さい、勇者様!」

 抱っこしていたプニプニ勇者が突然手足(てあし)をバタバタさせて従者を驚かせた。

「この(けむり)のせいだな」

「甘いタレの(こう)ばしい匂いがするものね」

「早いが昼飯にするか」

「ごっはーん!」

 食べ物の屋台が並ぶ場所ではよくある事である。



【白騎士 初対面】

(つい)に勇者に会えるのですね」

「この扉の向こうです」

 白騎士は黒騎士と共に謁見(えっけん)()の前にいた。

「ぴゃー」

「今の声はもしかして…」

「勇者は遊んでいるようですね」

「早く入りましょう」

「りゃー」

「勇者、お(はつ)にお()にかかります」

 白騎士とプニプニ勇者の初対面である。



【頬のプニプニ】

「本当に(ほほ)には何も入っていないのですか?」

「何度も確かめました」

「ぽっぺ」

 魔学者と従者はプニプニ勇者の()っぺたをもう一度見る。

「これほどプニプニなのに?」

「こんなにプニプニなのに」

「ぷーぷー」

(ほほ)は特別なプニプニかもしれませんね」

 新たな調査項目が増えた。



【水の精霊 本音】

≪勇者が水のクリスタルを使っている!≫

 水の精霊は水の神官に伝えた。

「今日も暑いからね」

≪勇者に何かあったのかも!≫

「水遊びしてるだけだと思うよ」

≪遊びに行っても良い?≫

「やっぱりそれが本音(ほんね)か」

 その頃、プニプニ勇者はやっぱり水遊びをしていた。

「ぴゃー!」



【ダンジョン入り口】

「装備を整えてからお入りください」

 ダンジョン迷子センターのスタッフが呼び掛ける。

(よろい)()ろ」

籠手(こて)もだぞ」

「外は暑くて()けてられないからな」

「勇者様も帽子を変えましょうね」

「ぼーし」

 外が暑い為、ダンジョンの入り口で装備する冒険者たちとプニプニ勇者だった。



「勇者、やっと手に入れたぞ!」

 新米剣士は得意気(とくいげ)に報告する。

星降(ほしふり)りの日限定のお菓子だ!」

「ほっしー」

 そして星形(ほしがた)の焼き菓子をプニプニ勇者へ渡す。

「美味しかったな、勇者」

「おいちー」

(もう食べたの!?)

 苦労して手に入れてもすぐに食べてしまう新米剣士だった。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

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