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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
237/299

2024年06月壱分 何でもない買い物

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


考古学士  :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。

操印士   :あらゆる印を操る術者。手引書に頼り気味。。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

裏庭    :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。

料理方   :勇者の定宿兼食堂の料理担当。

ニワトリ  :裏庭に現れた勇者の強敵。


千里眼と主 :遠見で勇者の動向を探る二人。遠地にいる。

案内人   :不慣れな土地を案内してくれる人。色々な知識を持っている。

【思い出せない】

「何を話すか忘れちゃったわ」

 考古学士が(つぶや)く。

「勇者ちゃんについてだと思うんだけど…」

「ぴゃー」

「出かかってるのに…」

 プニプニ勇者を見ながら考える。

「そうだわ!勇者ちゃん、抱っこさせてー」

「だっこ」

(プニプニだー)

 思い出せないが(いや)された考古学士だった。



【手引書 蝶のような本】

「本が飛んでいます!」

 操印士が示す先には、(ちょう)のようにヒラヒラと飛んでる本があった。

「ひりゃひりゃー」

 プニプニ勇者が追いかけると逃げていく。

捕獲(ほかく)する方法があるはずです」

 操印士と従者が考えている間、勇者は(ちょう)のような本と遊んでいたのだった。

「ひりゃひりゃー」



【妖精の森】

「えっだ」

 案内人の持つ白い(えだ)にプニプニ勇者が反応する。

「勇者、聖樹の(えだ)を持ちますか?」

「もちゅ」

(えだ)()くせば妖精の森で永遠に迷うので気を付けて下さい」

 従者は(あわ)てて言う。

「勇者様、ギュッと持って下さい」

「ぎゅう」

 白い(えだ)を持ってご機嫌で歩く勇者だった。



【料理方 感想】

「おいちー」

 プニプニ勇者は料理を見ただけではしゃいだ。

「勇者、まだ食べてないだろう?」

「お?」

 料理方はそう言って料理を置く。

「ゆっくり食べろよ」

「たぺる」

 あぐあぐ。

美味(うま)いか?」

「おいちー」

 料理方の料理を食べる勇者の感想はいつも「おいちー」である。



【何でもない買い物】

「おでかっけーおでかっけー」

 プニプニ勇者はピョンピョンしながら歩いていた。

「勇者様、お買い物に行くだけですよ?」

 ()(つな)ぐ従者が尋ねる。

「おかーものー」

「お菓子は買いませんよ?」

「おかしゅ、なーい」

 何でもない買い物でもはしゃぐ勇者だった。

「おでかっけー」



【意味のない会話】

『こっここ!』

 ニワトリの真似(まね)をするプニプニ勇者を千里眼と主は遠見(とおみ)で見ていた。

「勇者がニワトリになったらどうなる?」

「勇者がいなくなります」

「世界の()(よう)が変わるな」

「しかしプニプニは…」

「変わらない!」

 (つか)れている時は意味のない会話になる主と千里眼だった。



【キョロキョロと一直線】

「勇者様、起きましたか?」

 従者に抱っこされたプニプニ勇者がキョロキョロとする。

「知らない場所だから気になりますか?」

「おーおー」

「歩きますか?」

「ありゅく」

「地面ですよ」

「ぴゃー!」

「あ!?」

 従者が降ろした途端(とたん)、見ている方へ一直線(いっちょくせん)に走り出す勇者だった。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

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