表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
233/297

2024年05月壱分 緑の魔法

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


忍     :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。

魔学者   :魔法の力で色々な道具を作る研究者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

裏庭    :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。


千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。遠地にいる。

森番    :森と宝箱と石碑を守る者。

冒険者ギルド:冒険者にクエストを紹介する組織。及びその建物。冒険者育成も行っている。

【千里眼 道端】

「勇者は道で何をしているのだ?」

 主は千里眼の感知共有により、プニプニ勇者の動向を(さぐ)っていた。

「地面が(あたた)かくて(ころ)がっています」

「道だぞ?」

「道です」

「だから従者が困惑しているのだな」

<勇者様、起きて下さーい>

<こよこよー>

 どこでも(ころ)がる自由な勇者だった。



【魔学者 同行】

「おはにゃ」

「お花が咲いてますね」

「これが歩く時のプニプニですね」

「じゅー、だっこ」

「抱っこですね」

「あっちゅ」

「あっちですか?」

「これが抱っこの時のプニプニですね」

 様々(さまざま)なプニプニを観察してデータを集める為、プニプニ勇者と従者の散歩に同行する魔学者だった。



【魔学者 観察中】

「勇者様、ここから歩きましょう」

「ありゅく」

 従者が抱っこしているプニプニ勇者を(おろ)ろした時だった。

「ちゃっきゅ」

 勇者が言葉を(はっ)した。

「何と言ったのですか?」

「分かりませんが、降ろす時に言うんです」

「記録しておきます」

 様々(さまざま)なプニプニを観察中の魔学者だった。



【緑の魔法】

「この腕輪(うでわ)(みどり)の魔法が使えるぞ」

 森番はツタの腕輪(うでわ)をプニプニ勇者に渡した。

「みろり!」

 勇者が(とな)えると腕輪(うでわ)(みどり)の光を(はな)つ。

「どんな効果があるんですか?」

 従者が尋ねる。

「植物次第(しだい)だな」

 決まった効果はないらしい。

「みろり!」

 それでも楽しそうな勇者だった。



【虹の祭日 主役】

「勇者が来たぞ」

「今日の主役の登場だ」

「きたよー」

 冒険者ギルドで冒険者たちがプニプニ勇者を迎えた。

(にじ)の女神にアイテムは(ささ)げたか?」

「当然だ」

 (にじ)の祭日は(にじ)の女神にアイテムを(ささ)げ、子供の健康を願う日だ。

「ごっはん!」

 だからご馳走(ちそう)を食べる勇者が主役なのだ。



【魔学者 コロコロ】

「こよこよー」

 裏庭の草地で(ころ)がっているプニプニ勇者を魔学者と従者は見守っていた。

「勇者様が(ころ)がる事には何か意味があるのでしょうか?」

「え?」

「試してみます」

 魔学者は草地を(ころ)がる。

「どうですか?」

「意外と楽しいです」

 コロコロの楽しさに気付く魔学者だった。



【千里眼 翻弄】

「忍が勇者に翻弄(ほんろう)されているだと!」

 千里眼の能力で、忍と泣きながら“冒険”と叫ぶプニプニ勇者が見える。

『ぼぉーけぇーん!』

「冒険に行きたいようです」

「何故、冒険に行きたいのだ?」

「勇者だからだそうです」

「どういう事だ?」

 千里眼と主も勇者に翻弄(ほんろう)されるのだった。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ