キャラ別総集編「手引書 操印士」
X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。
今回はいつも手引書を頼りに頑張っている「操印士」です。
プニプニ勇者と従者と一緒に様々な仕掛けがある「千万印の塔」を攻略中です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
操印士 :あらゆる印を操る術者。手引書に頼り気味。
※今回、キャラまとめを作るに当たり、結界士を操印士へ統一したり、別のキャラクターだったものを操印士に変更しました。
結界士 :結界を張る術者。手引書に頼り気味。
時計塔の番人:様々な時計が集まっている塔の管理者。
式人 :円盤の儀式を執り行うもの。用意周到。
【闇の時計 零時】
「闇の時計が零時を打つ時、真実が現れる」
操印士が手引書に掛かれた伝承を告げると、従者は質問した。
「それは夜の十二時ですか?それだと勇者様が寝てるのでクエストが進みません」
「あぐあぐ」
「確かにそうですね」
お菓子を頬張るプニプニ勇者を見て、操印士もそう思った。
【闇の時計 食事と昼寝】
「闇の時計は条件を満たす事で進むので、零時は夜の十二時ではありません」
「それなら起きていられます」
操印士の言葉に従者は安堵する。
「ごっはん」
その時、プニプニ勇者がせがんだ。
「あ、ご飯とお昼寝の時間も避けたいです」
「調整しましょう」
勇者基準の二人だった。
【頼りの綱】
「千万印の塔です」
闇の時計が零時を打つと巨大な塔が現れた。
「様々な仕掛けがあるので気を付けて下さい」
「大丈夫でしょうか?」
「たーちょぷ?」
従者とプニプニ勇者に尋ねられた操印士は自信を持って答える。
「手引書があるから大丈夫です!」
操印士の頼りの綱である。
※こちらは書き下ろしです。操印士が出てくる話は、基本的に千万印の塔を攻略している時になります。
【発動方法】
「魔法陣の発動方法を説明します」
「ほーほー」
操印士は手引書を開き、プニプニ勇者と従者に説明する。
「中心の陣に入り、四方の台に宝玉を設置する」
「え?中からだと手が届きませんけど」
「でもそう書いてありますよ?」
「本当だ」
分かりにくい説明に苦戦する二人だった。
【儀式の方法】
「右の円盤を2回半」
「む?」
「左の円盤を3回」
「う?」
「最後に中心の円盤を太陽の模様に合せます」
操印士が儀式の方法を伝える。
「分りましたか、勇者?」
「お?」
もちろんプニプニ勇者にはさっぱりだ。
「大丈夫!さっき図を書きました」
準備していた操印士だった。
【太陽の印】
“勇者により光は甦る”
「と書いてあるんですけどね…」
封印士は手引書を見ながら頭を捻る。
「太陽の印ってこれですよね?」
「たーよー」
封印士とプニプニ勇者が印を見ていると従者が気付く。
「…もしかして謎解きが必要なのかも?」
「なじょなじょ」
「謎解きは苦手なのにー」
【標により開かれる】
「この門は勇者の標により開かれるそうです」
操印士の説明にプニプニ勇者を抱っこした従者は困惑する。
「勇者の標って何ですか?」
「なーに?」
「ヤーッと叫んだら出てきませんか?」
「見た事ありませんね」
「出し方は書いてません…」
また手引書に振り回される二人だった。
【標の出し方】
「勇者、ヤーッと叫んで下さい」
「やー!」
プニプニ勇者は言われた通りにしたが何も起きない。
「ターッでは?」
「ちゃー!」
「勇者の標、出ませんね」
手引書に方法が書いていない為、困る封印師と従者だった。
「ぺったー」
後で勇者が扉を手でペタペタしたら開いたという。
【灯の魔法】
「灯の魔法で先に進めるようです」
操印士は手引書を読み解いた。
「灯の魔法なら勇者様が使えます」
「本当ですか!」
「りゃいとー」
「光りませんね?」
「お腹が空いているのかも?」
「ではおやつにしましょう」
「おやちゅ」
休憩後、改めて挑戦するプニプニ勇者たちだった。
【動く光】
「ここが動かせます」
操印士が仕掛けを見つけ、床を照らす光を動かした。
「ぴゃー!」
すかさずプニプニ勇者が光を追いかける。
「勇者、こっちだよー」
「こっちゅー」
そしてひとしきり遊んだ後に従者が気付く。
「何の仕掛けでしょうね?」
「あ!」
すっかり忘れていた。
【適切な判断】
「蛇神像の目が光っている時に動くと石化します」
封印師が手引書を読み、従者はプニプニ勇者に確認する。
「勇者様、ピカピカしたらジッとできますか?」
「ぴかぴか!」
「ピョンピョンしてますね」
「やっぱり難しいです」
「今回は私一人でやってみますね」
適切な判断である。
【ループ】
「同じ場所をループしているようです」
操印士はいつまでも続く通路を見る。
「ここに居て下さい」
プニプニ勇者と従者にそう言って操印士は歩き出したが、すぐに通路の先から現れた。
「面白いから二人も歩いてみて下さい」
「あゆく!」
次に進む事を忘れている操印士だった。
【ミカンと宝玉】
「勇者、宝玉を納めて下さい」
手引書を見ながら結界士はプニプニ勇者に声を掛ける。
「あげゆ」
「ミ、ミカン?」
「たくさんあるので良ければ」
「ありがとうございます」
「みゅかん」
「ではミカン、じゃなくて宝玉を置いて下さい」
「おくー」
作業の後、皆でミカンを食べた。
※お読み頂き、ありがとうございます!
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キャラまとめ第11弾です!
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