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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
23/301

2020年04月参分 【ダンジョンで迷子の考古学士】

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【人物紹介】

プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


【ダンジョンで迷子の考古学士】

ダンジョン迷子センター:ダンジョンで迷った冒険者を助ける組織。

考古学士  :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。

錬金術師  :印象の薄いのが悩みのクエスト時では古参の冒険者。

【考古学士 耳は掴むもの】

 浮遊石(ふゆうせき)の細い橋は一人ずつしか渡れない。従者は考古学士(こうこがくし)にプニプニ勇者を(たく)して先に渡ってもらう事にした。しかし勇者をおんぶした考古学士(こうこがくし)が待ったを掛ける。

「勇者ちゃんが(みみ)(つか)んでくるわ!」

「みっみ」

「すみません!(みみ)(つか)むものだと思っているんです」

 結局そのまま渡った。



【考古学士 石扉の前】

「着いたわ」

 考古学士(こうこがくし)は絵のような文字が刻まれた石扉(せきひ)の前でプニプニ勇者たちに()げる。(とびら)の先には緊急脱出用の魔法陣があるはずだ。

(とびら)を開ける仕掛(しか)けを探して」

 しかし調べても全く見つからなかった。何故(なぜ)なら、そこは分岐(ぶんき)を間違えて進んだ別の場所だったのである。

「お?」



【考古学士 門を守る獣】

「ワンワン」

 石扉(せきひ)に書かれた犬のような文字を指してプニプニ勇者がそう言うと、考古学士(こうこがくし)が、あれは(もん)を守る獣なのだと教えてくれた。

「とっても怖いけど、甘いお菓子をあげると(もん)を開けてくれるのよ」

「おかしゅ!」

 そして何故(なぜ)かそこからおやつ休憩が始まってしまうのだった。



【考古学士 おやつ休憩】

 おやつ休憩中、突然プニプニ勇者が泣き出した。聞くと(いぬ)が菓子を食べてしまったという。

「ワンワン、とっだー」

 考古学士(こうこがくし)や従者は勇者をあやしながら(いぬ)を探したが見つからない。しかし菓子は確かに無くなっていた。

「不思議ねえ」

 そしていつの間にか石扉(せきひ)は開いていたのだった。



【考古学士 気付いてた】

 石扉(せきひ)の奥には古代文字が(きざ)まれた石盤があった。考古学士(こうこがくし)は興奮しながら石盤を回収し、嬉しそうにジッと見つめていたが、急に緊張した顔でプニプニ勇者たちの方を振り返った。

「大変だわ!」

「どうしたんですか!?」

「ここ、緊急脱出用の魔法陣じゃない!」

「あ、はい…」

 それは何となく気付いていたので、皆、さらりと流した。



【考古学士 探し物あるある】

 プニプニ勇者たちは緊急脱出用の魔法陣に着いたが、起動にはダンジョン迷子センターとの交信が必要だった。しかし交信具は考古学士(こうこがくし)が無くして手段が無い。すると考古学士(こうこがくし)が言った。

「あ、鞄の中にあった」

「何がです?」

「交信具」

 探し物あるある。落ち着いて探すと見つかる。



【考古学士 交信】

 考古学士(こうこがくし)とダンジョン迷子センターの交信をプニプニ勇者は(そば)で見つめる。

≪無事で良かった≫

「すみません」

「あー」

「緊急脱出用魔法陣の起動をお願いします」

「うー」

≪どの階層ですか?≫

「最下…あー!」

≪どうしました!?≫

「勇者ちゃん、交信具返してー」

 取られた。

読んで頂き、ありがとうございます。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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