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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
227/299

2024年03月四分 大勇者

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


射手    :凍撃の矢と恐れられている冒険者。勇者大好き。

狩人    :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。

道化師   :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。

踊り子   :様々な舞を踊る冒険者。舞の種類によって効果が違う。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

裏庭    :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。


操印士   :あらゆる印を操る術者。手引書に頼り気味。※封印師から変更。

王     :ある国の王。偶に勇者が遊びにくる。

城の使者  :王の命を受けて訪ねてきた城に仕える者。

光の廟守  :清なる光で職業を一時的に格上げできる。

【時間経過】

「かりゅーりょー!」

「ただいま、勇者ちゃん」

 プニプニ勇者はピョンピョンと狩人にくっついた。

「一週間、居なかっただけよ?」

「勇者様には何週間にも感じるんです」

 従者が説明する。

「この前、一ヶ月居なかった射手さんの(かお)を忘れそうになってました」

「それは困るわね」



【手引書 灯の魔法】

(あかり)の魔法で先に進めるようです」

 操印士は手引書を読み解いた。

(あかり)の魔法なら勇者様が使えます」

「本当ですか!」

「りゃいとー」

「光りませんね?」

「お(なか)()いているのかも?」

「ではおやつにしましょう」

「おやちゅ」

 休憩後、改めて挑戦するプニプニ勇者たちだった。



【春のゴロンゴロン】

「勇者、ゴロンゴロンするのネ!」

「こよんこよん!」

 裏庭で道化師とプニプニ勇者は草原を(ころ)がる。

「じゅー!」

「たくさん遊んだのに元気ですね、勇者様?」

「げんきー!」

「勇者はゴロンゴロンでエネルギーを()めたのヨ」

 春のゴロンゴロンにより(さら)に元気になる勇者だった。



【踊り子 昇華】

「勇者ちゃん、踊ってるの?」

「おどりゅ~♪」

「私も真似(まね)して踊るね」

 プニプニ勇者に合わせて踊り子が舞い始めると、その華麗(かれい)な動きに冒険者たちは驚く。

「ルーラーラー♪」

(何で手足(てあし)バタバタからあの動きになるんだ!?)

 どんな動きも華麗(かれい)な舞いに昇華(しょうか)する踊り子だった。



【城の使者】

「王の(めい)により勇者をお迎えに参りました」

 城の使者の言葉は従者を驚かせた。

「今日は王様の所へ遊びに行く日でしたか!?」

「おーちゃん?」

「とても楽しみにしております」

「勇者様、着替えてお出かけしますよ!」

「おてかけ!」

 プニプニ勇者と従者は時々城へ遊びに行く。



【射手 呼び掛け】

「ちゃちゅー」

 (さく)の向こうから自分を呼ぶプニプニ勇者に射手は気付いた。

「何だ、プニプニ?」

「ちゃちゅー」

「どうした?」

「ちゃちゅー」

(はら)が減ったのか?」

「ちゃちゅー」

「トイレか?」

「ちゃちゅー」

 勇者が何となく名前を呼んでるだけな事を射手はまだ知らない。



【怪魚】

「どこに行ってきたの?」

「南の沼で大きな魚を見てきました」

「ちゃかな!おっきー!」

 宿屋のおかみが従者やプニプニ勇者と話している時、ギルドでは冒険者たちが歓談(かんだん)していた。

「南の沼の(ぬし)を見たって!?」

凶暴(きょうぼう)で巨大な怪魚(かいぎょ)だったよ」

 勇者と冒険者で印象がかなり違った。



【大勇者】

「清なる光により勇者を大勇者にできます」

「たいゆうちゃ」

 光の廟守(びょうもり)はプニプニ勇者と従者に()げる。

「大勇者になると機嫌(きげん)が良くなり、グズッたり突然(はし)ったりしなくなります」

「本当ですか!?」

「一時間だけですが」

「え!?」

 それでも大勇者について検討する従者だった。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

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