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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
222/298

2024年02月参分 トイレ報告

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

道化師   :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

裏庭    :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。

猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる。

雪の精霊  :冬に現れる雪だるま型の精霊。猫姿の精霊の知り合い。


魔技師   :新しい魔法を作る技師。何故か勇者に懐かれている。

封印師   :結界を張る術者。手引書に頼り気味。

【道化師 挑戦】

「勇者を探すのヨ」

 従者は道化師から挑戦された。

「道化師さんの背中(せなか)から()(あたま)が見えますよ?」

「気のせいなのネ」

「そうですか。勇者様、どこですかー」

「ここー」

「勇者様の声が聞こえたんですが?」

「気のせいなのヨ」

 おんぶされたプニプニ勇者を探すフリ遊びである。



【魔技師 封晶玉】

「勇者、封晶玉はお前の大事なものを(ふう)じるぞ!」

 魔技師が封晶玉を発動させる。

「失敗か?」

 封晶玉にはドングリが浮いていた。

「がえじゅでー!」

「これが大事なものなのか?」

 疑問に思ったがプニプニ勇者は大泣きだ。

「ろんぎゅりー!」

 プニプニにとっては宝物である。



【ジッと見る 検討中】

「正面の方が簡単だろ」

「西は最短(さいたん)だ」

 クエストの検討中、一人の冒険者が気付いた。

「勇者が見てる!」

 プニプニ勇者は遊び場の柵からジッと見ている。

「声が大きかったか?」

「んー」

「あ、お昼寝から起きたばかりでボーっとしてるだけです」

 (あわ)てて説明する従者だった。



【手引書 蛇神像の目】

「蛇神像の()が光っている時に動くと石化(せきか)します」

 封印師が手引書(てびきしょ)を読み、従者はプニプニ勇者に確認する。

「勇者様、ピカピカしたらジッとできますか?」

「ぴかぴか!」

「ピョンピョンしてますね」

「やっぱり(むずか)しいです」

「今回は私一人でやってみますね」

 適切な判断である。



【トイレ報告】

「とーれ」

 プニプニ勇者が戦士にくっつく。

「トイレか、勇者?」

 立ち上がろうとする戦士を従者が()める。

「トイレは(いま)行ってきました」

「なら、これは?」

「トイレに行ってきた報告です」

「そ、そうか」

 冒険者たちは時々勇者からトイレ報告される事があった。

「とーれ」



【雪の精霊 小さい】

≪お前、小さくないか?≫

≪気温が上がったからなあ≫

 猫姿の精霊と雪の精霊はポカポカ陽気の裏庭で(くつろ)いでいた。

≪大丈夫か?≫

≪冷えたら元に戻るよ≫

≪いや、勇者が…≫

「ゆっきー」

≪あー!≫

 小さくなった雪の精霊はプニプニ勇者にとって持ち歩くのにちょうど良かった。



【猫の集会 今日も参加】

()わった事はあるか?≫

<ひなたぼっこのばしょをみつけました>

≪そうか。お前は?≫

<あたらしいつめがのびてきた>

≪良かったな。勇者は元気か?≫

「げんき!」

≪よし。では…≫

 裏庭の猫姿の精霊と猫たちの集会に今日も参加するプニプニ勇者だった。

ニャー。

「にゃー」



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

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