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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
220/297

2024年02月壱分 不思議な氷

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

魔学者   :魔法の力で色々な道具を作る研究者。

考古学士  :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。

神官    :独特の言い回しをする神職。悪霊を祓う力を持つ。見た目より親しみやすい。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

裏庭    :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。

猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる。

雪の精霊  :冬に現れる雪だるま型の精霊。猫姿の精霊の知り合い。


千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。遠地にいる。


氷のダンジョン:冬季限定で出現するダンジョン。レアアイテムも多い。

聖豆    :撒くと人や場所を清める事ができるとされている。

【聖豆の買い物】

「勇者様、聖豆を買いに行きますよ」

「まめめ」

 聖豆により人や場所を清める行事の為、従者はプニプニ勇者と市場へ向かった。

「勇者様、これが聖豆ですよ」

 従者は袋に入った聖豆を渡す。

「ごっはん?」

()き終わったら食べましょうね」

「まめめ」

 買い物は無事に完了した。



【千里眼 新発見】

「主、勇者についてご報告が」

 千里眼は記録晶を再生した。

「遊んでいる勇者から(はな)れた道を戦士が通ります」

『ちぇんちー』

 プニプニ勇者が振り向き、駆け寄る。

「見えていないのに気が付いたのか!?」

「同じような事例が(いく)つもあります」

 勇者の動向を見守る会の新発見だ!



【聖豆 神官】

「勇者、これをパッパララパーと()いて下さい」

 神官は小分けにされた袋入りの聖豆をプニプニ勇者に渡す。

「ぴゃちゃらぴゃー?」

「そうパッパララパーです」

 神官が()くのを真似(まね)て、勇者もギュッと(つか)んで投げる。

「ぴゃちゃらりゃー!」

 勇者は聖豆で人や場所を元気に清めた。



【歩きたい方向】

「こっちゅ」

 プニプニ勇者が従者の()を引っ張った。

「どこ行くんですか、勇者様?」

 時々、勇者は一方向に向かって歩き始める。

「こっちゅ」

 その時の気分で歩きたいだけなので特に何も起きない。

「帰っておやつにしましょう?」

「おやちゅ」

 そして満足して帰るのだった。



【観察中】

「何を見てるのですか?」

 食堂の隅でじっとしている考古学士を不思議に思い、魔学者が近寄る。

「勇者ちゃんの寝顔(ねがお)を観察中よ」

 その向こうにはお昼寝中のプニプニ勇者がいた。

「発見はありましたか?」

「何もないけど、ずっと見ていられるわ」

「興味深いですね」

「すーすー」



【氷のダンジョン 不思議な氷】

「こーり!」

 プニプニ勇者は不思議な(こおり)を見つけた!

「ちべたい」

 (こおり)()っぺたをくっつけた!

「勇者様、()っぺたが赤くなっちゃいますよ」

 従者が(こおり)()を伸ばす!

「やーの」

 勇者はトコトコ走った!

「勇者様ー」

 勇者は冷たいものに()っぺたをくっつけるのが大好きだ!



【氷のゴーレムの心臓】

「こーり」

(こおり)のゴーレムの心臓(しんぞう)か!?≫

 プニプニ勇者の持つ不思議な(こおり)に雪の精霊は驚いた。

≪復活しないだろうな?≫

 猫姿の精霊が心配して尋ねる。

≪復活には持ち主が正確に呪文を(とな)える必要があるんだ≫

≪なら大丈夫だな≫

「ちべたい」

 正確な呪文はプニプニには(むずか)しい。



※お読み頂き、ありがとうございます!

■あとがき


楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

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