2024年01月四分「勇者の宝の地図」宝の判断
X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
道化師 :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。
錬金術師 :印象の薄いのが悩みのクエスト時では古参の冒険者。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。
裏庭 :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。
操印士 :あらゆる印を操る術者。手引書に頼り気味。※封印師から変更。
騎馬団 :馬に乗って行動する隊。騎馬団長はそれを率いる者。
砦長 :奥地の砦を守る者。
『勇者の宝の地図』
前回までのあらすじ~勇者の描いた宝の地図の場所は、冒険者たちにより裏庭だと判明した。
【03話 好きなもの】
「これが木でこっちが水」
冒険者たちはプニプニ勇者の描いた宝の地図を見て考えていた。
「この茶色は何だ?」
「にゃー」
「猫なのか、勇者?」
「ちょーちょ」
「こっちは蝶?」
「ぴゅーぴゅー」
「地図には色んなものが描かれてるもんな」
好きなものを描いている勇者だった。
【04話 仕切り直し】
「宝探しだ!」
冒険者たちは裏庭でプニプニ勇者の隠した宝を探し始めた。
「勇者、宝はここか?」
冒険者が冗談でプニプニ勇者に尋ねる。
「ここー」
「え?」
勇者は隠す気が無い。
「何も無いぞ?」
「お?」
勇者は隠し場所を忘れた。
「宝探しだ!」
仕切り直しである。
【05話 宝の判断】
「宝って何だと思う?」
一人の冒険者が話を振る。
「勇者の大好きなドングリだろう」
『ろんきゅり』
「この前、お気に入りの木の枝で遊んでたぞ?」
『ぶんぶん』
「拾った石を見せてたりもしたな」
『いっしゅ』
「見ても分からないかもな…」
プニプニ勇者の宝は判断が難しい。
【06話 発見】
「見つかったのネー」
裏庭に道化師の声が響く。
「勇者の宝なのヨ」
冒険者たちの前で錬金術師がプニプニ勇者にドングリを渡す。
「ろんきゅり!」
(やはりドングリか)
(…で、あいつ誰だっけ?)
錬金術師は印象が薄くて忘れられがちだが勇者のクエストでは古参の冒険者だ。
【最終話 宝探し後】
「今回の宝探しは難しかったな」
「地図の解読が鍵だったよ」
「中々の手応えがあった」
「美味いな、この菓子」
「おいちー」
宝探しの後、感想を言い合いながら食堂でおやつを食べる冒険者たちとプニプニ勇者だった。
(絶品です)
尚、宝を見つけた錬金術師は特別な菓子である。
■お知らせ
続き物「勇者の宝の地図」終了です。
お付き合い頂き、ありがとうございました!次回から通常の更新に戻ります。
【騎馬団 道中】
「こんな奥地にまで勇者に来て頂けるとは」
砦長はプニプニ勇者と従者を歓迎した。
「道中はどうでしたか?」
「騎馬員に抱っこされて馬に乗った時ははしゃいでて」
「うっまー」
「休憩中におやつを食べて」
「おやちゅ」
「その後はお昼寝してました」
「楽しんで頂けたようですね」
【手引書 光】
「ここが動かせます」
操印士が仕掛けを操作すると、床を照らす光が動く。
「ぴゃー!」
すかさずプニプニ勇者が光を追いかける。
「勇者、こっちだよー」
「こっちゅー」
「何の仕掛けでしょうね、これ?」
「あ!」
従者が気付くまで、すっかり忘れて遊んでいた操印士だった。
【勇者の呪文】
「ぷちゃもちゃー!」
プニプニ勇者が呪文を唱えた。
「おやつが食べたいんですか、勇者様?」
勇者は好きなおやつの名前を叫ぶ事がある。
「ぷちゃらもー!」
「眠いんですか?」
勇者は眠いと叫ぶ事がある。
「ぷっちゃらー!」
今回は気に入った言葉を叫んでいるだけである。
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