2024年01月壱分 ゴロゴロ占い
X（旧：Twitter）で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者：二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。
従者 ：勇者のお世話係。
新米剣士 ：空回り気味だが頑張っている冒険者。
新米狩人 ：冒険者になったばかりの若者。しっかり者。
冒険者たち ：冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
定宿兼食堂 ：勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。
千里眼と主 ：勇者の動向を探る二人。遠地にいる。
占師 ：色々な占いができる者。
店主 ：市場に店を出している住民。
警備兵 ：街を警備する兵。警備犬の飼い主。
白い警備犬 ：賢く性格の穏やかな警備犬。ダンジョン迷子センターの白犬の兄弟。
【断り書き】
おかしなアクセスがあるため、途中に以下の文章を入れさせて頂きます。
お読みになる際のお邪魔になりますがご了承ください。
※こちらは「小説家になろう」に掲載している「屑屋 浪」（なぞの研究所）の作品です。
【ゴロゴロ占い】
「勇者よ、雪の上で転がって下さい」
言われた通りプニプニ勇者は楽しく裏庭をゴロゴロする。
「こよこよー！」
さすらいの占師は雪跡を見ると従者に告げた。
「人や機会には恵まれますが、失せ物に注意ですね」
（意外と普通の内容だった！？）
降雪時限定のゴロゴロ占いである。
【大きな袋】
「これが一日限定の特別なアイテムだ」
「おー！」
店主はプニプニ勇者と従者を笑顔で迎え、大きな袋を渡した。
「これは一体！？」
「お菓子の詰め合わせだよ。中身は開けてからのお楽しみな」
「おかしゅ！」
キラキラした目で大きな袋をギュッとしながら宿屋へ戻る勇者だった。
【新米剣士 帰還】
「戻ったぞ！」
「ちゅんまいっちー」
「お帰りー」
「地元は楽しかった？」
帰ってきた新米剣士をプニプニ勇者、新米狩人、従者が迎える。
「さあ、市場の初売りに行くぞ！」
「え！？」
「少し休めば？」
「平気だ！」
「へーき」
帰ってきた途端に出掛ける元気な新米剣士だった。
※こ ちらは「小 説家にな ろう」に掲 載している「屑屋 浪」（なぞの研 究所）の作品です。
【冒険が楽しい】
「ぼーけん！」
プニプニ勇者は冒険たちとダンジョンへ向かった。
「勇者様、足元に気を付けて下さいね」
「ぼーけん！」
「勇者、走らないでゆっくり歩けよ」
「ぼーけん！」
「勇者ちゃん楽しい？」
「ぼーけん！」
勇者は冒険が楽しいと「ぼーけん」しか言わなくなるのだった。
【千里眼 変わりない】
「勇者に変わりはあるか？」
主は千里眼に勇者の様子を訊ねる。
「楽しく食事し、食堂を走り回り、冒険者にくっつき、雪原でコロンコロン転がっています」
「変わりないようだな」
「変わりありません」
『ぴゃー！』
主と千里眼のプニプニ勇者の動向を見守る会は新年から活動中だ。
※こち らは「小説 家になろ う」に掲 載している「屑 屋 浪」（な ぞの研究所）の 作品です。
【熱々の食べ物】
「熱々のクレープいかがですかー」
冬の市場で美味しそうな匂いが漂ってきた。
「熱ッ！でも美味しい！」
「ゆうちゃも！」
新米剣士の様子を見てプニプニ勇者も食べたがる。
「少し冷めるまで待って下さいね」
「お？」
熱々な食べ物は従者により温かにされてしまう勇者だった。
【白い警備犬 集まる】
「わんー！」
子供たちの中に白い警備犬を見つけて、プニプニ勇者は駆け寄った。
「この子たちはどうしたんですか？」
従者が尋ねると警備兵が笑う。
「寒いと集まってくるんだよ」
「モフモフで温かいですものね」
「もっふ」
ワンッ！
寒い日の警備犬は特に人気があるのだった。
※お読み頂き、ありがとうございます！
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