2023年12月弐分 頬っぺたの色
X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。
裏庭 :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。
千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。
保守者 :地域を守る者。
白騎士 :城に仕える二大騎士の内の片方。
【断り書き】
おかしなアクセスがあるため、途中に以下の文章を入れさせて頂きます。
お読みになる際のお邪魔になりますがご了承ください。
※こちらは「小説家になろう」に掲載している「屑屋 浪」(なぞの研究所)の作品です。
【新米剣士の謝罪】
「勇者、一緒に来てくれるか?」
「いくの」
新米剣士はプニプニ勇者を連れて新米狩人に近寄った。
(何で勇者も一緒なんだ?)
(一人だと気まずいんだよ)
冒険者たちがそれを見守る。
「さっきはゴメン!」
「めんね」
「謝ってくれるなら良いよ」
仲直りも手伝う勇者だった。
【説明中】
「災いが近い印です」
魔器が輝くと保守者が説明する。
「きりゃきりゃー」
「聞いてます?」
プニプニ勇者はキラキラに手を伸ばしてジタバタしていた。
「仕方ないですね。あ、冒険者の皆さんは聞いて下さいね?」
「え?」
冒険者たちも勇者を見て和んでいて聞いていなかった。
※こち らは「小説家に なろう」に掲 載している「屑屋 浪」(なぞの研究 所)の作品です。
【力の増大】
「勇者の力が増大しています!」
「ドンドン増しているな!」
遠見により勇者の動向を見守っていた千里眼と主は、その姿に驚く。
「それにしても美味しそうに食べますね」
「あ、御代わりしているぞ」
『あぐあぐ』
プニプニ勇者がご飯を食べているだけでも、和む二人なのだった。
【どうしても】
「どうしても行くんですか、勇者様?」
「いくの」
冒険者たちはプニプニ勇者をジッと見る。
「間に合うか?」
「目的の物だけに集中すれば」
「寄り道は無しだぞ、勇者?」
「ないの」
「買い物行ってきます」
「雨が降る前に帰って来いよ」
雨模様の買い物はタイミングが難しい。
【何かの絵】
「こーれ、こーにゃってー」
プニプニ勇者がグニャグニャと何かを書いている。
「猫かな?」
「犬だろ?」
「花とか木とか?」
「文字だったりして?」
冒険者たちは色々考えたが答えが出ないので直接聞いてみた。
「勇者、これ何の絵だ?」
「じゅー!」
従者の絵だったらしい。
※こ ちらは「小 説家になろう」に掲載し ている「屑屋 浪」(なぞの研 究所)の作品です。
【頬っぺたの色】
「たーいまー」
プニプニ勇者と従者が食堂に戻った。
「勇者ちゃん、頬っぺたが真っ赤だね。寒かった?」
「ちゃむ、ない」
またある日。
「勇者ちゃん、頬っぺたの色は普通だね。そんなに寒くなかった?」
「ちゃむ、ない」
勇者の頬っぺたの色で気温を察する冒険者たちだった。
【山門まで】
「この坂を上り、山門まで行きますよ、勇者!」
「のぼりゅ」
白騎士とプニプニ勇者は坂道を登り始めた。
「勇者、今日は晴れましたね」
「はれー」
「勇者、疲れませんか?まだ元気ですか?」
「げんきー」
「ご飯は何を食べましょうか?」
「ごっはん」
山の上までの散歩である。
※こちら は「小説家にな ろう」に掲載してい る「屑屋 浪」( なぞの研究所)の作 品です。
【人選】
「誰を選んでもご期待に沿うでしょう」
白騎士は大勢の騎士が並ぶ広場にプニプニ勇者を連れてきた。
「勇者様、どの人と冒険に行きますか?」
「みちゅけたー!」
(くっついたー!)
「勇者にくっつかれた方はこちらへ来て下さい」
(そういう選び方!?)
勇者の仲間選びである。
【雪を楽しむ】
「ゆっきー」
プニプニ勇者と従者が外に出ると、裏庭は一晩で真っ白になっていた。
「歩くと靴の形が付きますよ」
「くっつ」
「手を付けたら手の形になりますね」
「てって」
すると突然、勇者はゴロンゴロンと転がり出した。
「ぴゃー!」
最後は体全体で雪を楽しむ勇者だった。
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