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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
211/297

2023年12月壱分 ミカンと駆けっこ

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

狩人    :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。

道化師   :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

治癒師   :皆の健康を守り治療を生業とする者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

裏庭    :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。


千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。遠地にいる。


図書館長  :厳格な性格の図書館を管理する者。

結界士   :結界を張る術者。手引書に頼り気味。

【特別に】

「この本は勇者以外に見せる事を(きん)じています」

 図書館長は古書を()じた。

「しかし皆さんにも特別にお見せしましょう」

 古書が再び(ひら)かれる。

「勇者が見ても不思議そうな(かお)をするだけなので」

「お?」

「昔々…」

「おー」

 冒険者たちに本を読んでもらうプニプニ勇者だった。



【プハー】

「ぱやー」

 プニプニ勇者はホットミルクを飲むと、謎の言葉を(はっ)した。

「パヤーって何だ?」

 新米剣士の疑問に従者が答える。

「戦士さんのホットビールを飲んだ後のプハーを真似(まね)してるんだよ」

「あれ、美味そうだもんな」

「ぱやー」

 真似(まね)してわざわざ言ってしまう勇者だった。



【ミカンと駆けっこ】

「勇者、ミカンが食べたいなら(ちん)に勝つのネ」

「みゅかん」

 裏庭で道化師とプニプニ勇者の駆けっこが始まる。

「走るのヨー」

「はちれー」

「ゴールなのネ」

「ごーゆ」

「引き分けなのヨ」

「ひゅーあけ」

 そしてミカンを仲良く分ける二人だった。

「美味しいのネ」

「おいちー」



【手引書 ミカンと宝玉】

「勇者、宝玉を(おさ)めて下さい」

 手引書を見ながら結界士はプニプニ勇者に声を掛ける。

「あげゆ」

「ミ、ミカン?」

「たくさんあるので良ければ」

「ありがとうございます」

「みゅかん」

「ではミカン、じゃなくて宝玉を置いて下さい」

「おくー」

 作業の後、皆でミカンを食べた。



【千里眼 飾り樹】

「勇者がくっついている(さく)の中にあるのは何だ、千里眼?」

「冬夜祭の(かざ)()です」

随分(ずいぶん)風変(ふうが)りだな」

「冒険用のアイテムを(かざ)った結果です」

「良いのか、それで?」

「勇者も手伝いました」

『きりゃきりゃ』

「では良いか」

 遠地(えんち)からプニプニ勇者の動向を探る千里眼と主だった。



【違う席】

「こっちゅ」

「ここですか?」

 プニプニ勇者はいつもと違う席に座った。

「勇者は向こうの席か?」

 しかし戦士が(つぶや)いてすぐに勇者が戻ってきた。

「ちぇんちー、かりゅーりょー」

「やっぱり皆さんと一緒が良いみたいです」

「何がしたいんだ?」

 それでも少し嬉しい戦士である。



【冬のプニプニ】

「治癒師さん、質問があります」

「何ですか?」

 従者はプニプニ勇者の定期診察(しんさつ)で治癒師を(たず)ねていた。

「秋のプニプニがあるという事は、もしかして…」

「もちろん冬のプニプニもあります」

「ぷゆー」

「勇者ちゃんは、今、秋と冬の半々です」

 秋から冬へ変化途中の勇者だった。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

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