表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
210/298

2023年11月四分 新技てぷろく

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

狩人    :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。

道化師   :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

魔学者   :魔法の力で色々な道具を作る研究者。

考古学士  :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

料理方   :勇者の定宿兼食堂の料理担当。


裏庭    :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。

猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる。

雪の精霊  :冬に現れる雪だるま型の精霊。猫姿の精霊の知り合い。


千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。遠地にいる。


レアアイテム博物館:貴重なアイテムを展示する博物館。

案内者   :レアアイテム博物館の職員。

【コロッケ】

「勇者、コロッケが小さくなる魔法でも掛けられたのか!?」

「ころけ」

 新米剣士はプニプニ勇者の(さら)に並ぶ一口(ひとくち)サイズのコロッケに驚いた。

「それは勇者用だよ。お前のはこっち」

 料理方は大皿(おおざら)を渡す。

「大きい!」

 たくさん食べる新米剣士用のコロッケは他より大きいのだった。



【安心感】

「やっぱり安心感が違うわね」

 食堂で(くつろ)いでいる考古学士が(つぶや)く。

「安心感?」

 前に座る魔学者が反応する。

「そう。勇者ちゃんのプニプニの安心感!」

 プニプニ勇者はアグアグと食事中だ。

「おいちー」

「確かに勇者様のプニプニには安心感がありますね」

 魔学者も同意(どうい)した。



【千里眼 冷たい風】

「主、勇者は冷たい風が()く度にはしゃいでいます」

 千里眼はプニプニ勇者の現状を説明する。

「何故だ?」

「理由は不明です。しかし風が()けば()くほど喜んでいます」

「寒くはないのか?」

(ほほ)は真っ赤ですが元気です」

『ぴゅーぴゅー!』

 冬でも風が()くと楽しい勇者だった。



【魔法のペン】

「これは魔力が()められたペンです」

 精密な模様が(ほどこ)された筆記具を案内者は手渡す。

「このペンは持つ者の意思により様々(さまざま)に変化します」

「あっか!」

「赤、青、黄、緑…あらゆる色で書く事ができるのです」

「あっお!」

 魔法のペンで楽しくお絵描きするするプニプニ勇者だった。



【雪の精霊 休憩】

≪そんな所で寝てると、勇者に見つかって(はこ)ばれるぞ?≫

 猫姿の精霊が裏庭で休む小さな雪だるま姿の雪の精霊に忠告する。

≪平気、平気≫

 少し後、プニプニ勇者が雪の精霊に(ほほ)をギュッとくっつけて、猫姿の精霊の所に持ってきた。

「ちぇーれー」

≪言った通りだった…≫

≪だろ?≫



【てぷろく】

「てぷろく!」

 プニプニ勇者が手袋(てぶくろ)を持ってはしゃいでいた。

「小さい手袋(てぶくろ)だね、勇者ちゃん」

 狩人が声をかけると、喜んで近寄ってきて手袋(てぶくろ)を見せる。

「てぷろく!」

「勇者ちゃん、手袋(てぶくろ)しないの?」

「てぷろく!」

 持ち歩くのが楽しくて手袋(てぶくろ)をするのを忘れている勇者だった。



【新技てぷろく】

「勇者は新しい(わざ)を覚えたのネ」

 道化師が従者に言う。

手袋(てぶくろ)を見せるだけで特に何もしない(わざ)なのヨ」

「それ、(わざ)ですか?」

「戦士には良く効くのネ」

「勇者、それはさっきも…」

「てぷろく!」

「あ…温かそうだな」

 プニプニ勇者に何度も手袋を(かか)げられ、困惑する戦士だった。



【顔の中心】

「勇者、全身モコモコだな」

「みょこみょこ」

 プニプニ勇者はモコモコの帽子、モコモコの上着、モコモコの手袋、モコモコの(くつ)を身に着けている。

「寒いと聞いたので暖かい装備にしました」

「勇者、(かお)の中心しか出てないぞ」

「きゃお」

()っぺたもモコモコの中なので安心です!」



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ