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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
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2020年04月壱分 【ダンジョンで迷子の考古学士】他

ツイッターで投稿している基本一話完結、不連続のプニプニ勇者のほのぼのファンタジーです。


【人物紹介】

プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


道化師   :ふざけてばかりの冒険者。

拳闘士   :真面目な性格の格闘型の冒険者。

トカゲ獣人 :トカゲ型の冒険者。優しい。


【ダンジョンで迷子の考古学士】

ダンジョン迷子センター:ダンジョンで迷った冒険者を助ける組織。

考古学士  :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。

錬金術師  :クエスト時では古参の冒険者。印象の薄いのが悩み。

【道化師の真面目】

 プニプニ勇者に適当(てきとう)な話をする道化師(どうけし)に、拳闘士(けんとうし)が少しは真面目(まじめ)にするように苦言(くげん)すると「ちょっとしか()たないよ?」と言ってから真面目(まじめ)(かお)になった。

(わたし)()えても(だれ)(こま)らないが、それでも(かな)しんでくれる人がいたら(しあわ)せですよね」

御免(ごめん)、いつもの道化師(どうけし)(もど)って」

「ほらね~」



【トカゲ獣人】

「勇者は()べちゃいたいくらい可愛(かわい)いな」

 プニプニ勇者をあやしているトカゲ獣人(じゅうじん)(つぶや)きを聞き、それが最上級(さいじょうきゅう)()め言葉であり、勇者がトカゲ獣人(じゅうじん)(くち)の中に頭を()()んでも安心なのは分かっていても、うっかり食べられてしまうのではないかと、余計(よけい)緊張(きんちょう)を感じている従者だった。



【ゴーレム】

 プニプニ勇者はゴーレム(づく)体験(たいけん)に来ていた。魔粘土(まねんど)をこねたものを(うれ)しそうに従者に見せる。

「こねこねできましたね、勇者様」

 しかしそこで言葉に()まった。何故(なぜ)ならそれが何か分らないからだ。しかもゴーレムに(いのち)宿(やど)すと奇怪(きかい)な動きを始めた。

(何作ったんですか、勇者様!?)



【まえがき】

 この(あと)から(つづ)きものになります。ダンジョンで迷ったプニプニ勇者と方向音痴(ほうこうおんち)考古学士(こうこがくし)奮闘記(ふんとうき)です。タイトルは「ダンジョンで迷子(まいご)考古学士(こうこがくし)」です。では、しばらくお付き合い下さい。



【考古学士 方向音痴】

 ダンジョン迷子センターには救護班(きゅうごはん)探索班(たんさくはん)がある。考古学士(こうこがくし)地質(ちしつ)仕掛け(トラップ)を研究する探索班(たんさくはん)だが、必要(ひつよう)ならば救護(きゅうご)もする。今も迷子(まいご)らしいプニプニ勇者を保護(ほご)したのだが、考古学士(こうこがくし)溜息(ためいき)()いて(つぶや)いた。

「実は私も迷子中(まいごちゅう)なんだよね…」

「お?」

 考古学士(こうこがくし)極度(きょくど)方向音痴(ほうこうおんち)だった。



【考古学士 油断禁物】

 方向音痴(ほうこうおんち)考古学士(こうこがくし)魔物(まもの)(おそ)われ、他のスタッフと(はぐ)れた状態だった。

大丈夫(だいじょうぶ)よ、勇者ちゃん。きっと(みんな)近くにいるわ」

 不安(ふあん)な気持ちを追い払おうとプニプニ勇者に(はな)()けると、勇者も「お」と返事をしてくれたので元気が出た。

 ただし勇者に迷子(まいご)自覚(じかく)は無いので油断禁物(ゆだんきんもつ)だ。



【考古学士 進む方向】

「あっち?それとも向こう…勇者ちゃんはどっちだと思う?」

「こっち」

「そうだね!なんだか見覚(みおぼ)えある気がする」

 方向音痴(ほうこうおんち)考古学士(こうこがくし)分岐点(ぶんきてん)で進む方向をプニプニ勇者に聞いて決めたのだが、その後、何故(なぜ)(した)階層(かいそう)に移動していた。

「どうして!?」

 勇者は冒険好きだから。



【考古学士 危機感無し】

 方向音痴(ほうこうおんち)考古学士(こうこがくし)はダンジョンで考えていた。

(自分の感覚(かんかく)(しん)じて進んでいるのに、抜け出せないのは何故(なぜ)?)

 その「自分の感覚(かんかく)(しん)じて進んでいる」からである。

「勇者ちゃんはどう思う?」

「ごっはん」

「そっか。まずはご(はん)を食べよう」

 迷子(まいご)でも危機感(ききかん)の無い二人だった。



【考古学士 増える迷子】

「じゅー!」

「勇者様!」

 方向音痴(ほうこうおんち)考古学士(こうこがくし)とプニプニ勇者は、勇者を探していた従者と合流(ごうりゅう)できた。従者は考古学士(こうこがくし)(れい)を言うと、ほっとした表情になる。

「ダンジョン迷子(まいご)センターのスタッフさんと一緒なら、すぐに帰れますね」

「え?」

「俺も(まよ)いました」

 迷子(まいご)が増えた。



読んで頂き、ありがとうございます。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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