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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
209/297

2023年11月参分 暖かい装備

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


射手    :凍撃の矢と恐れられている冒険者。勇者大好き。

戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

新米狩人  :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

裏庭    :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。


封印師   :封印する事を生業にしている者。

盗賊長   :国々を渡り歩く盗賊の長。

手下    :盗賊長の下で働く者。

王     :ある国の王。偶に勇者が遊びにくる。

側近    :王の側にいる家来。

【暖かい装備】

「勇者様、暖かい上着(うわぎ)です!」

「あっちゃかい」

「勇者様、暖かい帽子(ぼうし)です!」

「あっちゃちゃ」

「勇者様、暖かい(くつ)です!」

「あっちゃい」

「これで寒くないですよ」

「ちゃむ、ない」

(またモコモコになってる)

 出掛ける時、寒いと従者にモコモコにされるプニプニ勇者である。



【射手 潜伏訓練】

(プニプニが誰もいないのに()を振ってる…何をしてるんだ?)

 潜伏(せんぷく)訓練中の射手は、遠くのプニプニ勇者の行動を不思議に思い観察した。

「勇者様、誰に()を振っているんですか?」

「ちゃちゅ」

「どこに射手さんがいるんですか?」

「あっちゅ」

 見えなくても分かる勇者だった。



【冒険の話】

「ちぇんち、ぼーけん!」

「勇者様、戦士さんは(いま)帰ってきたばかりですよ」

 くっつくプニプニ勇者と()める従者を見て戦士は笑う。

「今から冒険には行けないが()わりに冒険の話でも聞くか?」

「おはなち!」

 そして戦士はホットビールを飲みながら、勇者と従者に冒険の話をした。



【夏の思い出】

「勇者様、それは何ですか?」

「じゃぷーん」

 プニプニ勇者が遊ぶものを見て従者と新米狩人は(かお)を見合わせた。

「合宿で(ひろ)った貝殻だ」

(なつ)かしいね」

「でも、そんなに前でもないよね?」

「とても昔のように思うけど…」

「何でだろう?」

 夏の思い出は遠く感じるの法則である。



【手引書 太陽の印】

“勇者により光は(よみがえ)る”

「と書いてあるんですけどね…」

 封印士は手引書を見ながら(あたま)(ひね)る。

「太陽の(しるし)ってこれですよね?」

「たーよー」

 封印士とプニプニ勇者が(しるし)を見ていると従者が(つぶや)いた。

「もしかして謎解きが必要なのかも?」

「なじょなじょ」

「謎解きは苦手なのにー」



【宝を守る】

「例の宝、勇者が守ってたっす」

 報告を聞いて盗賊長は笑う。

「あんなプニプニに守らせて何のつもりだ?」

「守るといってもギュッとくっつくだけで」

『ぴゃー』

「しかも()が向いた時だけだから中々(なかなか)見れねぇ」

 プニプニ勇者がくっつく姿を見る為だけに2時間待った手下だった。



【特別装備】

「勇者よ、巌神の心臓(しんぞう)を届けてくれ」

「ととくる」

 王の依頼にプニプニ勇者は元気に返事をする。

「その為の特別装備を作らせた」

「小さく軽く(やわ)らかい背負い袋(リュック)です」

「勇者、背負ってみてくれ」

「ちぇおう」

「似合ってるぞ」

「ぴゃー」

 小さな背負い袋(リュック)にはしゃぐ勇者だった。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

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