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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
207/299

2023年11月壱分 暖炉と焼き芋

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


狩人    :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。

考古学士  :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

裏庭    :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。

料理方   :勇者の定宿兼食堂の料理担当。


王     :ある国の王。偶に勇者が遊びにくる。

大臣    :政を執る官職。

【考古学士 新しい本】

「よんれー」

 プニプニ勇者は寝る前に本を読んでもらいたがる。

「それで新しい本を探してて」

「これはどう?」

 従者の相談に考古学士が応じた。

「発見されたばかりの古代の石板(せきばん)(うつ)しよ」

「読めません…」

「まだ解読(かいどく)されてないからね!」

 読める本が良いなと思う従者だった。



【お話し】

「じゅー、あんねー」

 買い物に行くと、プニプニ勇者は良く従者に話しかける。

「にゃーが、ぴゃー、ちゃーってー」

「それで?」

「こよこよー、ひゅわわー」

「うんうん」

「ぴょーんってー」

「そうなんですね」

 いっぱい話す事があるのか、話は市場(いちば)に着くまで終わらなかった。



【ドングリ対策】

「ろんきゅり!」

 プニプニ勇者のポケットにはドングリがいっぱい入っていた。

「勇者様、ドングリはリスさんのご(はん)なので、外に戻しましょうね」

「りしゅ、ごっはん?」

「1個だけ持ってきましょうか?」

「いっこ」

 これ以上、部屋のドングリを増やさない為の従者の対策である。



【王と大臣と話】

「勇者よ、先程(さきほど)の話をしてくれ」

 王は遅れてきた大臣の為に頼んだ。

「うっちゃねー、ぴょーんぴょーんなの」

「ほほう」

「ひゅわひゅわでー」

「ふむ」

(内容が違うけど良いのかな?)

 従者は心配したが、王も大臣もプニプニ勇者が話すのを聞きたいだけなので気にしてなかった。



【ベタベタ】

「じゅー!」

 プニプニ勇者が()をブンブンしながら従者を呼んだ。

「やーの」

()のベタベタが気になるんですね」

「ぺたた!」

 その後も勇者は()()っている。

「勇者様、ブンブンしてもベタベタは取れませんよ?」

「ぶんぶん!」

 それでも懸命(けんめい)()をブンブンする勇者だった。



【抱っこ回数】

「勇者様、荷車(にぐるま)が来たので抱っこしますよ」

「お?」

 荷車(にぐるま)が通り過ぎるまで、従者はプニプニ勇者を抱っこする。

「勇者様、お馬さんが歩くので抱っこしますね」

「う?」

「勇者様、人がいっぱいだから…」

 様々(さまざま)なものが通る大きな道では、勇者の抱っこされる回数が増えるのだった。



【暖炉と焼き芋】

「暖炉()けたの?」

 狩人が料理方に尋ねる。

「勇者が暖炉暖炉言うんでな」

 プニプニ勇者は遮蔽柵(しゃへいさく)にくっついて暖炉を見ていた。

「ぱちぱち」

「それで、この美味しそうな匂いは?」

「せっかくだから(いも)も焼いてるんだが食べるか?」

「もちろん」

 その日のおやつは焼き(いも)だった。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

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