2023年09月四分 栗のクエスト
X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
戦士 :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。
狩人 :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。
探偵 :とりあえず一話で何かを解決してくれる人。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。
パン職人 :街のパン屋。様々なパンを作っている。
【探偵 欠伸】
「5回だ」
探偵は呟く。
「何の数か分かるかい、勇者?」
難しい顔をしたプニプニ勇者は答えない。
「君の欠伸の回数だ」
探偵は構わず続ける。
「つまり君は眠いという事だ。しかし君は“眠くない”と言うのだろうね」
「ねむ、ない」
勇者がお昼寝する前の良くある光景だった。
【栗のクエスト01:依頼】
「勇者に頼みがある」
パン職人がプニプニ勇者と従者にクエストを依頼した。
「トゲトゲの魔物が守る実を取ってきて欲しい」
「とけとけ!」
「新しいパンを作る材料なんだ」
「ぱん!」
「じゃあ、よろしくな」
「たくさん拾ってきますね」
そして栗拾いに出かける勇者たちだった。
【栗のクエスト02:魔物出現】
「お!」
トゲトゲの魔物が現れた!
「たー!」
プニプニ勇者は小さくて丸味のある剣をブンブンした!
「たくさん拾うぞ」
従者は栗の実を拾っている!
「やー!」
勇者は更に剣をブンブンした!
「栗のイガに近付かないで下さいね、勇者様」
栗拾いのクエスト進行中である。
【栗のクエスト03:入手】
テッテレー!
プニプニ勇者はトゲトゲの魔物を退け、栗の実を手に入れた!
「じゅー」
勇者は従者に栗の実を見せた!
「大きい栗の実ですね」
「くりゅ」
「いっぱい拾えたから、そろそろ帰りましょうか?」
「かーる」
勇者と従者は無事に栗拾いのクエストを終了したのだった。
【栗のクエスト04:新作】
「完成だ!」
「お!」
勇者の持ち帰ったアイテムで新作ができた。
「何だか分かるか?」
受け取った従者はゆっくり味わう。
「もしかして…栗ですか?」
「そうだ。栗を潰してジャムにしたんだ」
「おいちー!」
パン職人が作った栗のパンは、プニプニ勇者も気に入ったのだった。
【毛布の探検】
「勇者ちゃんは何をしてるの?」
毛布の中のプニプニ勇者が狩人の目に留まる。
「探検中です」
掃除しながら従者が答えた。
「なーなーもー!」
「苦戦してるよ?」
「毛布を捲って助けてあげて下さい」
「大丈夫、勇者ちゃん?」
「かりゅーりょ!」
勇者は毛布から脱出できた!
【月見の話】
「勇者、昨夜の月は見たか?」
「つっきー」
戦士は月見の事をプニプニ勇者に聞く。
「月は大きかったか?」
「おいちー」
「丸かったか?」
「あまーい」
「ええと」
「ふわふわー」
「勇者、月じゃないぞ、それ」
「あの…」
従者は月見で月のような菓子を食べた事を付け足した。
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