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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
201/298

2023年09月四分 栗のクエスト

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

狩人    :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。

探偵    :とりあえず一話で何かを解決してくれる人。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。


パン職人  :街のパン屋。様々なパンを作っている。

【探偵 欠伸】

「5回だ」

 探偵は(つぶや)く。

「何の数か分かるかい、勇者?」

 (むず)しい(かお)をしたプニプニ勇者は答えない。

「君の欠伸(あくび)の回数だ」

 探偵は(かま)わず続ける。

「つまり君は眠いという事だ。しかし君は“眠くない”と言うのだろうね」

「ねむ、ない」

 勇者がお昼寝する前の良くある光景だった。



【栗のクエスト01:依頼】

「勇者に頼みがある」

 パン職人がプニプニ勇者と従者にクエストを依頼した。

「トゲトゲの魔物が守る()を取ってきて欲しい」

「とけとけ!」

「新しいパンを作る材料なんだ」

「ぱん!」

「じゃあ、よろしくな」

「たくさん拾ってきますね」

 そして(くり)拾いに出かける勇者たちだった。



【栗のクエスト02:魔物出現】

「お!」

 トゲトゲの魔物が現れた!

「たー!」

 プニプニ勇者は小さくて丸味のある剣をブンブンした!

「たくさん拾うぞ」

 従者は(くり)()を拾っている!

「やー!」

 勇者は(さら)に剣をブンブンした!

(くり)のイガに近付かないで下さいね、勇者様」

 (くり)拾いのクエスト進行中である。



【栗のクエスト03:入手】

テッテレー!

 プニプニ勇者はトゲトゲの魔物を退(しりぞ)け、(くり)()を手に入れた!

「じゅー」

 勇者は従者に栗の実を見せた!

「大きい(くり)()ですね」

「くりゅ」

「いっぱい拾えたから、そろそろ帰りましょうか?」

「かーる」

 勇者と従者は無事に(くり)拾いのクエストを終了したのだった。



【栗のクエスト04:新作】

「完成だ!」

「お!」

 勇者の持ち帰ったアイテムで新作ができた。

「何だか分かるか?」

 受け取った従者はゆっくり味わう。

「もしかして…(くり)ですか?」

「そうだ。(くり)(つぶ)してジャムにしたんだ」

「おいちー!」

 パン職人が作った(くり)のパンは、プニプニ勇者も気に入ったのだった。



【毛布の探検】

「勇者ちゃんは何をしてるの?」

 毛布の中のプニプニ勇者が狩人の()()まる。

「探検中です」

 掃除しながら従者が答えた。

「なーなーもー!」

「苦戦してるよ?」

「毛布を(めく)って助けてあげて下さい」

「大丈夫、勇者ちゃん?」

「かりゅーりょ!」

 勇者は毛布から脱出できた!



【月見の話】

「勇者、昨夜の月は見たか?」

「つっきー」

 戦士は月見の事をプニプニ勇者に聞く。

「月は大きかったか?」

「おいちー」

「丸かったか?」

「あまーい」

「ええと」

「ふわふわー」

「勇者、月じゃないぞ、それ」

「あの…」

 従者は月見で月のような菓子を食べた事を()()した。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

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