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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
20/301

2020年03月四分

ツイッターで投稿している基本一話完結、不連続のプニプニ勇者のほのぼのファンタジーです。


【人物紹介】

プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


ベテラン冒険者:新米の指導もする冒険者。

新米冒険者 :勇者にふりまわされる新米の冒険者。

夜盗と頭目 :冒険者たちを狙うならず者。

魔学者   :魔法の力で色々な道具を作る研究者。


その他   :屈折した性格の領主。

【悟った顔】

 屈折(くっせつ)した性格の領主(りょうしゅ)が話し終わった時、椅子(いす)()したプニプニ勇者の表情には(いか)りも(あわれ)みもなく、目を細めて静かに相手を見つめていた。

「なんだ、その(さと)ったような顔は!」

 領主(りょうしゅ)は予想外の態度(たいど)動揺(どうよう)したが、従者は知っている。

(話が長くて眠たいんですね)

 1分後に勇者は()た。



【柵】

「あっち、あっちよ」

 ダンジョン攻略中、プニプニ勇者が(さく)(つか)まってせがみ始めた。

「勇者様、あっちは十階層(じゅっかいそう)(さが)がってしまう魔法陣(まほうじん)だから(あぶ)ないですよ」

 ジッと自分の顔を勇者が見つめているので、従者は少し期待(きたい)したが、話が終わると勇者は言った。

「あっちよー」

(だよね)



【ダンジョンの心得】

 ベテラン冒険者が新米冒険者にダンジョンの心得(こころえ)について話していた。

「最後に子供(こども)の声には注意しろ」

子供(こども)?冗談ですか?」

「冗談じゃない。勇者ちゃんが迷子になっている可能性があるから、その時は保護(ほご)するんだ」

 ダンジョン心得(こころえ)にはプニプニ勇者の保護(ほご)も入っているのだった。



【春の道】

「ぱっぴゃ」

 (はる)(みち)はタンポポの葉やふきのとうが顔を出していて、プニプニ勇者はいつまでもジッと見ている。

 そんな風に集中している時の勇者の()っぺたは一段(いちだん)とプニプニにしているのではないかと思い、従者もつい観察(かんさつ)してしまうせいで、いつもより買い物に時間が()かるのだった。



【タイミング】

「やるなら今っすよ!」

 冒険者たちが楽しそうに(うたげ)(ひら)いているのを見て、夜盗(やとう)の一人が進言(しんげん)したが、頭目(とうもく)(まゆ)をしかめて言った。

()(わる)い」

 何故(なぜ)なら今はプニプニ勇者が手足をバタバタとしながら(おど)っていて、夜盗(やとう)たちが()()したらビックリして泣くのが想像(そうぞう)容易(たやす)いからだ。



【浮遊魔法】

 浮遊魔法(ふゆうまほう)、それは自身(じしん)対象(たいしょう)空中(くうちゅう)()かせる魔法であり、プニプニ勇者もその魔法を使う事ができる。

「じゅー、びゅーん」

「ビューンですか、勇者様?」

 呪文(じゅもん)(とな)えると従者がやって来て勇者を持ち上げ、椅子(いす)やベットの上から(ゆか)()ろしてくれるのだ。

「びゅーん!」



【石鹸】

 魔学者にプニプニ勇者用の水不要(みずふよう)石鹸(せっけん)を作ってもらった従者は、最後に質問した。

「これ、プニプニは落としませんよね?」

「プニプニは落としません。むしろ保護(ほご)します」

「ありがとうございます!」

(また変な話してる…)

 二人の会話は冒険者たちをいつも困惑(こんわく)させるのだった。

読んで頂き、ありがとうございます。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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