2023年07月壱分 星降りの日
X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の140字の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
忍 :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。
探偵 :とりあえず謎を解決してくれる人。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。
裏庭 :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。
ニワトリ :裏庭に現れた勇者の強敵。
祭司 :山の神を奉る職にある者。
図書館長 :厳格な性格の図書館を管理する人。
店主 :冒険者の服を扱う店の主。
星降りの日 :夜に星の欠片が降ってくる日。屋台が出たり催し物がある。
【プニプニ分多め】
「勇者、今日は山の神に感謝を伝える日です」
「ちゅたいる」
祭司の言葉にプニプニ勇者が応える。
「いつもよりプニプニ分を多くするのです」
「ぷーぷー」
「もっとです」
「ぷー!」
(勇者様は分かってないだろうけど…)
それでも勇者が楽しければプニプニ分は増えるのである。
【隠された本】
「望みの本はこの第五四書庫にあります」
図書館長は多くの本がひしめく部屋へ案内した。
「本が必要なら、ここから探し出さなければなりません」
「つまり…」
「片付けの手伝いをお願いします」
「おたたちゅけ!」
プニプニ勇者と冒険者たちは数日かけて書庫を整理したという。
【ニワトリ ヒヨコ追加】
「ぴよよ!」
プニプニ勇者が裏庭でピヨを見つけた。
「え?ピヨ使いさん来てないはず…」
不思議そうに従者は近付く。
「これはニワトリのヒヨコ…?」
「こっこ?」
「勇者様、前!」
「お?」
コケーッ!
「びゃーー」
裏庭の強敵は雌鶏で、いつの間にかヒヨコを連れていた。
【風属性】
「やはり多いのは風属性だね」
「ぴゅーぴゅー」
店主はプニプニ勇者と従者に説明する。
「もっと暑くなると水属性も増えるよ」
「みるー」
「氷属性を使うのは炎のダンジョンくらいだな」
「こーる」
「じゃあ風属性でお願いします」
夏は風属性の服を着る冒険者が増えるのだった。
【滝行】
「滝に打たれて心身を鍛える修業がある也」
「ちゃき」
「プニプニ殿もする也か?」
「しゅる」
すぐに忍は裏庭に滝行の用意をした。
「ぴゃー!」
ちょろちょろと落ちてくる水を受け、プニプニ勇者はピョンピョンと跳ねてはしゃぎ回る。
「成功也」
プニプニ仕様の滝行だった。
【探偵 答え】
「それだよ、勇者!」
探偵は食堂で氷菓をあぐあぐ食べるプニプニ勇者に言った。
「氷を細かく削っているから口の中でサッと解ける」
「ちべたい」
「それにシロップを掛けて甘く仕上げた…これが答えだったんだ」
「おいちー」
「僕が今、食べたい物のね!」
探偵は自己解決した。
【星降りの日 特別なおかし】
「勇者、星降りの日だ」
「ほっしー」
「例のものを必ず手に入れような!」
「なー!」
新米剣士とプニプニ勇者が張り切っていた。
「何の話?」
「星降りの日限定の特別なお菓子の話だ!」
「じゃあお菓子は二人に任せて、僕は夜に星の欠片を探すね」
新米狩人はしっかり者だった。
【星降りの日 願い紙】
「願い事するの忘れてた!」
星降りの日の翌日、新米剣士は思い出して騒いでいた。
「紙に書いて吊るしておけば良かったのに」
「そうなのか?」
従者は吊るした紙を指す。
「勇者様は願い事したよ」
「ねにゃいとと」
プニプニ勇者の紙にはグニャグニャがいっぱい書いてあった。
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