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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
186/302

2023年06月弐分 毎日泥だらけ

X(旧:Twitter)で投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


射手    :凍撃の矢と恐れられている冒険者。勇者大好き。

戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

狩人    :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

新米狩人  :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。

冥界の人形 :冥王からもらった人形。勇者のお気に入り。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋


王     :ある国の王。偶に勇者が遊びにくる。

【冥界の人形 風呂】

「お風呂にしましょう、勇者様」

 (どろ)だらけの勇者を従者はお風呂に入れようとした。

「おぷろ、やー」

 しかし勇者はお風呂が嫌いだ。だから(さく)を考えてあった。

「ほら、人形さんもいっしょにお風呂に入るって」

「ぬんぎょ?」

≪何で!?≫

 突如(とつじょ)()()まれる冥界(めいかい)の人形だった。



【毎日泥だらけ】

「ちぇんちー」

「勇者、もう風呂に入ったのか?」

 戦士はホカホカなプニプニ勇者を抱き上げた。

「遊んでて(どろ)だらけになったので」

 代わりに従者が答える。

「昨日も(どろ)だらけで遊んでたな」

「明日も(どろ)だらけだと思います」

「どよどよー」

 (どろ)だらけで遊ぶのが楽しい勇者だった。



【変化】

「勇者のおかげで新米剣士くんは変わったよ」

 二人を見て新米狩人がしみじみ言う。

「どんなふうに?」

 従者は気になり尋ねた。

「食事の前に()を洗うようになったんだ」

()を洗うぞ、勇者!」

「てって!」

 プニプニ勇者が真似(まね)するので、()を洗う習慣ができた新米剣士である。



【夢の中でも】

「じゅー、おっき」

 プニプニ勇者は寝ている従者をペチペチした。

「勇者様、まだ起きる時間じゃないですよ?」

「おにゃか、ぐーぐー」

「お(なか)()いちゃったんですか?」

「ごっはん」

「勇者様は夢の中でもいっぱい遊んだんですね」

 従者は笑いながら朝食前のミルクを用意した。



【射手 どこからともなく】

「ちゃちゅー」

 プニプニ勇者は食堂で射手を探した。

「どうしたの?」

「夢に射手さんが出てきたから会いたいみたいです」

「ちゃちゅー」

「でも今日は来てないわよ…あら、いる!?」

「ちゃちゅー!」

(呼んだか?プニプニ!)

 勇者が呼ぶとどこからともなく(あらわ)れる射手だった。



【ここ】

「じゅー、ここ!」

 土手で寝そべったり、草をペチペチしていたプニプニ勇者が、従者に向かって言う。

「ここですか?」

「ここ」

 満足気(まんぞくげ)に答えると勇者はコロコロと(ころ)がり出した。

「ぴゃー!」

(ころ)がるのに良い場所って事かな?)

 楽しそうな勇者を見て、そう思う従者だった。



【決めていない】

「勇者様、何してるんですか?」

「おてまみ」

 プニプニ勇者は(かみ)にグルグルと何かを書いていた。

「誰のお手紙ですか?」

「おーちゃん」

「王様ですか?」

「ちぇんち」

「え、戦士さん?」

「かりゅーりょ」

「えっ、狩人さん?」

「ちゃちゅ」

 誰に出すかは決めていないらしい。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはX(旧:Twitter)でほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、#プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

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