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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
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2023年05月弐分 一人で食通

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

道化師   :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。

裁縫師   :色々な物を縫う事ができる冒険者。器用で細工好き。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

料理方   :勇者の定宿兼食堂の料理担当。


食通    :美味しい料理を求めて各地を巡り歩く人。

【丸い草と細い草】

「じゅー、どっちゅ?」

 プニプニ勇者は(まる)い草と細長(ほそなが)い草を持ってきて、従者に見せた。

「選ぶんですか?」

「えあんてー」

「じゃあ(まる)い草です」

「ちぇーかい!」

(正解?)

 従者は気になったのでもう一方も選んでみる。

(ほそ)い草は?」

「ちぇーかい!」

 どちらも正解だった。



【上等な服】

「どうした勇者?上等(じょうとう)な服を着てるじゃないか」

 戦士はプニプニ勇者の服を見て言った。

「城の式典(しきてん)に出るので、裁縫師(さいほうし)さんに作ってもらったんです」

「みてー」

「勇者様も気に入ったみたいだし、(よご)れない内に着替えましょうね」

「お?」

 泥遊びを始める前に対策する従者だった。



【一人で食通 お出迎え】

「ここが(うわさ)の宿屋の食堂ですか」

 食通は(つぶや)く。

(専門店では無いので見逃(みのが)してました)

 看板が置いてある。

(おすすめメニューかな?)

“プニプニいます”

(何でしょう?確認しないと)

 中へ入ると(さく)にくっつきお出迎えするプニプニ勇者がいた。

「らっちゃまちぇ」

(これか!)



【一人で食通 プニプニ効果】

(冒険者の利用する店なので高級(こうきゅう)感より親近(しんきん)感が(まさ)りますね)

 食通は店内を見渡す。

(しかし(ゆか)がキレイなのが良い。何か要因があるのでしょうか?)

「こりょんこりょん」

 プニプニ勇者が()の前をコロコロ転がって遊んでいる。

「勇者が(ゆか)で遊ぶから汚すなよー」

(プニプニ効果!)



【一人で食通 味のアクセント】

(さて肝心(かんじん)なのは味です)

 食通は料理を観察する。

(食欲をそそる見た()、香ばしい匂い…)

 期待が持てると食通は一人(うなず)く。

「ごっはん?」

(そして(たま)に現れるプニプニは味にどんなアクセントをもたらすのか?)

「勇者様ー」

 プニプニ勇者は従者に回収された。

(いざ実食!)



【一人で食通 味の変化】

(新鮮な材料、的確な調理方法…)

 食通は料理を味わう。

(味付けは素材の味を活かしつつ、ひと工夫されている)

「おいちー?」

(そしてプニプニによる味の変化)

「勇者様ー」

 プニプニ勇者は従者にまた回収されていった。

「ご馳走様(ちそうさま)でした」

 食通は満足し、食堂を後にした。



【上級呪文】

「勇者は上級呪文を憶えたのヨ」

「ちょーきゅー」

 道化師とプニプニ勇者が従者の前に現れた。

「上級呪文ですか?」

(とな)えるのネ、勇者」

 勇者は元気に(さけ)ぶ。

「ごっはん!」

「それは前から知ってますよ?」

「ごっはん、たぺる!」

 勇者はご飯が食べたいの上級呪文を憶えた。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など、少しでも反応を頂けると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索してくださると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

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