表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
18/297

2020年03月弐分

ツイッターで投稿している基本一話完結、不連続のプニプニ勇者のほのぼのファンタジーです。


【人物紹介】

プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


魔術師   :色々な魔法が使える冒険者。

宿屋の夫妻 :勇者の定宿を営んでいる夫婦。

道化師   :ふざけてばかりの冒険者。

魔学者   :魔法の力で色々な道具を作る研究者。


その他   :市場の者。

【食事の順番】

 食事会で次々と運ばれる料理にプニプニ勇者は大はしゃぎしていたが、食べられる料理が中々来ないので暴れはじめた。

「ごっはん!」

「勇者様、このパンを食べてて下さい!」

 従者が咄嗟に出したパンを勇者はモグモグと食べ始め、その様子に冒険者たちはホッとした。

(幸せそう)



【魔鏡】

「じゅーどこー」

 魔術師にプニプニ勇者を預けて従者が出掛けると、勇者は不安そうに従者を探し始めたので、魔鏡で従者の姿を見せると、勇者は手を振って従者を呼んだ。

「じゅーここよー」

「見えない、見えない」

 そんな勇者に微笑みながらツッコミを入れてしまう魔術師だった。



【きかない顔】

「大変です、見て下さい!」

 従者はプニプニ勇者を抱っこして宿屋のおかみの所に駆け込んだ。

「勇者様が“絶対に言う事を聞かないぞ”という顔をしてます」

「確かに“きかない顔”ね」

「困りました」

「困ったわね」

 そんな事を言いつつ、この顔を見るのも楽しみの一つなのである。



【意思疎通】

 従者がプニプニ勇者と買い物中、檸檬と林檎とオレンジを見つけ、勇者にどれが良いか尋ねた。

「ちゅっきーの」

「林檎ですね」

 嬉しそうに受け取る勇者を見て市場の者は感心した。

「従者くんは勇者ちゃんの言いたい事が分るんだな」

「あ、適当です」

 考え過ぎない事も必要なのだ。



【作り話】

 ある雨の日、木箱の中のプニプニ勇者が何度も「ごっはーん」と叫んでいると、それに気付いた若者が保護してくれた。これが勇者と従者の出会いである。

「道化師さん、でたらめ言わないで下さい」

「でも皆、感動してるよ?」

「うう、勇者にそんな過去が…」

「皆さん、作り話でーす」



【中身を確認】

「じゅー、あけてー」

 宝箱の前でプニプニ勇者がせがんだ。

「何も入ってませんよ、勇者様」

 そう言いつつ従者は開けたが、やはり中身は無い。

「ないねー」

 そして蓋を閉めると、再び勇者が言う。

「あけてー」

「もう三度目ですよ?」

 中身を確認するのが面白い勇者だった。



【エネルギー変換】

 遊んでいるプニプニ勇者を見ながら魔学者が呟いた。

「勇者様のプニプニをエネルギーに変換したいのです」

 従者も頷く。

「いいですね。俺もプニプニを防御に使えたらと考えていました」

「鉄壁のプニプニですね」

「鉄壁のプニプニです」

(何それ!?)

 変な言葉が誕生した。

読んで頂き、ありがとうございます。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ