2023年04月参分「ヘヨヘヨさん」特別な精霊
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
射手 :凍撃の矢と恐れられている冒険者。勇者大好き。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。
裏庭 :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。
宿屋の夫妻 :勇者の定宿を営んでいる夫婦。
【ヘヨヘヨさん】
ヘヨヘヨ :冒険者が見つけたヘヨヘヨしている謎の生き物。擬態ができる。
冒険者ギルド:冒険者にクエストを紹介する組合。及びその建物。
ギルド長 :冒険者ギルドの偉い人。
猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる。眷属は猫。
雪の精霊 :冬に現れる雪だるま型の精霊。猫姿の精霊の知り合い。
虹の鯉 :虹の女神の使い。淡々と仕事をこなす。
月の精霊 :月に住んでいる特別な精霊。
【ヘヨヘヨさん08:手掛かり】
「ギルドからは?」
「まだ何も」
ヘヨヘヨが帰る手掛かりは未だに見つかっていなかった。
「うちはいつまでいてくれても良いけど…」
「きっと帰りたいよな」
側ではプニプニ勇者と、勇者に擬態したヘヨヘヨが楽しそうに遊んでいる。
「ぴゃー」
「ぴゃーです」
(そうでもない?)
【ヘヨヘヨさん09:射手】
(プニプニが二人!?)
食堂でプニプニ勇者と、擬態したヘヨヘヨ勇者がおやつを食べていた。
(違う。プニプニとヘヨヘヨだ!)
「おいちー」
「おいしいです」
しかも冒険者たちはその状況に馴染んでいる。
(何が起こった!?)
帰ったばかりで状況が飲み込めない射手だった。
【ヘヨヘヨさん10:正体判明】
「おいれー」
「まってくださいー」
プニプニ勇者とヘヨヘヨ勇者がモチャモチャと裏庭で追いかけっこをしていた。
≪見て欲しいものって何?≫
来訪した雪の精霊が尋ねると、猫姿の精霊はヘヨヘヨを示す。
≪あれ何だと思う?≫
≪え!何で月の精霊の幼体がいるの?≫
正体判明。
【ヘヨヘヨさん11:特別な精霊】
≪やはり月の精霊か≫
精霊にとって月の精霊は特別だ。
「こよこよー」
「ころころー」
転がって遊ぶプニプニ勇者とヘヨヘヨ勇者に、猫姿の精霊と雪の精霊は近付く。
≪お前が行けって≫
≪言い出したのお前だろ!≫
「お?」
「およ?」
だから話しかける時は妙に緊張するのだ。
【ヘヨヘヨさん12:説明】
≪月の精霊、どうやってここに来たんだ?≫
猫姿の精霊はヘヨヘヨ勇者に話を聞いた。
「みんなとわーってしてたら、ひゅーってなりました」
「わー!ぴゃー!」
プニプニ勇者も何故か参加する。
≪ともかく帰る方法を探そうか?≫
状況が分からないので、話しを変える事にした。
【ヘヨヘヨさん13:虹の鯉】
≪月にはどうやって連絡する?≫
≪上級の精霊しか分からないよ≫
「つっきー」
「おつきさまです」
精霊たちとプニプニ勇者がヘヨヘヨの帰り方を話し合っていると、雪の精霊が思い出した。
≪虹の鯉なら何とかなるかもよ≫
≪あー、虹の女神の使いだもんな≫
虹の鯉は精霊である。
【ヘヨヘヨさん14:空飛ぶ魚】
≪勇者はあいつを呼ぶアイテムを持っていたな?≫
ヘヨヘヨを月へ帰す為、虹の鯉に連絡する事にした。
≪勇者、虹の鯉を憶えているか?≫
「お?」
≪空飛ぶ魚だ≫
「ちゃかな」
≪そうだ、大きな魚だ≫
「ちゃかな」
魚までは分かったが、その先は難しそうなプニプニ勇者だった。
【ヘヨヘヨさん15:空から菓子が降る券】
≪ご連絡ありがとうございます≫
猫姿の精霊は何とか虹の鯉を呼ぶ事に成功した。
「ちゃかなー」
プニプニ勇者を見て虹の鯉は思い出す。
≪そうそう、空から菓子が降る券をご利用でしたね≫
「ぴゃー」
「わーい」
そして裏庭には菓子が降り、勇者とヘヨヘヨを喜ばせたのだった。
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