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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
17/298

2020年03月壱分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【人物紹介】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。

射手    :凍撃の矢と恐れられている冒険者。勇者大好き。

忍     :忍術を使う東国から来た冒険者。

シーフ   :素早さは天下一品の冒険者。

新米冒険者 :勇者にふりまわされる新米の冒険者。


その他   :聖獣、野盗。

聖獣(せいじゅう)の子供】

 プニプニ勇者と従者は聖獣(せいじゅう)の子供を見に行った。生後一ヶ月の子聖獣(こせいじゅう)は勇者とほぼ同じ大きさで、モフモフの産毛(うぶげ)に包まれ、子聖獣(こせいじゅう)同士でじゃれ合っている。

「もっふ!」

 そして気付くと勇者も子聖獣(こせいじゅう)と一緒に、母聖獣(ははせいじゅう)のお(なか)の辺りで丸まっていたのだった。

馴染(なじ)みすぎです、勇者様)



封印紙(ふういんし)

 新米冒険者は部屋のドアに(いく)つもの封印紙(ふういんし)()られているのに気付き、(あわ)てて宿(やど)の者に確認に行った。するとあれはオモチャの封印紙(ふういんし)で、プニプニ勇者が面白くてペタペタ()ってしまうのだと(あやま)られた。

「すみません。いつもあのドアに()っちゃうんですよ」

(え…)

 それはそれで怖い。



【桃の花】

 街の聖樹(せいじゅ)であるその木は(すで)に満開だった。

「勇者様、桃の花ですよ」

「もーも」

「それだと牛さんみたいですね。モモですよ、モ・モ」

 (うなが)されてプニプニ勇者は再度(さいど)言ってみる。

「もっも」

 真似(まね)をする勇者に従者は微笑(ほほえ)んだ。

「もっも、たぺゆ」

「実が()るのはまだ先ですね」



万歳(ばんざい)のポーズ】

「ばんじゃーい」

 声に気付いて従者が見るとプニプニ勇者が万歳(ばんざい)をしていた。

「服が(よご)れたから着替(きが)えたいんですね」

 これは着替(きが)えの時のポーズなのである。

「でもこれからボス戦なので後にしましょうね」

 そして勇者は万歳(ばんざい)したまま(かか)えられ、安全な所に移動させられたのだった。



【天下一品】

 野盗の一人とシーフが対峙(たいじ)した。

「お前が俺様の相手か?」

「俺の素早さは天下一品だぜ」

 だが野盗は()みを()かべる。

「お荷物を(かか)えてるってのに?」

 シーフはプニプニ勇者を()っこしていたのだ。

「ハンデだよ。それにおんぶするから問題ない」

 シーフは面倒見が良かった。



【千里眼 レンタル】

「勇者の記録晶(きろくしょう)()りたい」

 財務将が千里眼を(たず)ねた。

(かしこ)まりました。今回は3(しょう)ですね」

 新しい(しょう)を渡す際、(あるじ)が声を掛ける。

「ふふ、3(しょう)は勇者が…」

「あ、ネタバレは止めて下さい!前情報()しで一気観(いっきみ)するのが楽しいんですから」

 プニプニ勇者の記録晶(きろくしょう)好評(こうひょう)レンタル中。



(しのび) 装束(しょうぞく)

 プニプニ勇者は(しのび)が作った忍装束(しのびしょうぞく)を着て歩き回っていた。

(それがし)の国では(わらわ)の頃よりこの格好(かっこう)で修行する也」

 皆の評判(ひょうばん)は良かったが、離れた場所に座っている射手(しゃしゅ)だけは(けわ)しい目付(めつ)きである。

(おっと、射手(しゃしゅ)殿はお()(めさ)さなかった也か)

 だが実はその逆だった。

(しのび)、グッジョブ!)


読んで頂き、ありがとうございます。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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