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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
168/300

2023年02月壱分 新たな装備

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

狩人    :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

新米狩人  :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。

裏庭    :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。

猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる。眷属は猫。

雪の精霊  :冬に現れる雪だるま型の精霊。猫姿の精霊の知り合い。

【たわい無い会話 眠くない】

「勇者はどうして眠い時に眠くないって言うんだろうな?」

「ねむない」

「もっと遊びたいんじゃない?」

「あちょぷ」

「俺は寝るの好きだぞ」

「ちゅき」

布団(ふとん)フワフワだしね」

「ぷわぷわ」

 たわい無い会話を続ける新米剣士と新米狩人と、やっぱり参加したいプニプニ勇者だった。



【新たな装備】

「これは前の物より丈夫(じょうぶ)だよ」

「こっちは?」

「ポケットが多くて便利だね」

「どうしよう…」

 従者は悩んだ末に新たな装備を決めた。

「じゅー、おんぶ」

「新しいおんぶカバーはどうですか、勇者様?」

「おー!」

「気に入ったみたいですね」

 プニプニ勇者の為の新装備である。



【溜める頬っぺた】

「勇者、美味(うま)いか?」

「おいちー」

「?」

 おやつを食べるプニプニ勇者を見て、戦士はある事が気になった。

「従者、勇者の()っぺたにおやつが()まってないか?」

 プニプニ勇者の()っぺたはプニプニしている。

「大丈夫です」

 その為、何かが入っているように見えてしまうのだ。



【状態確認】

「勇者の様子は?」

「待って」

 戦士が声を(ひそ)めて尋ねると、狩人が状態を確認する。

「ぐっすり寝てるわ」

「良し。音を出しても大丈夫だな」

 寝むずかり中のプニプニ勇者は音に敏感(びんかん)なので、冒険者たちは静かにしているが、寝てしまうと多少(さわ)がしくても起きないのだ。

「すーすー」



【ゆで卵】

「たまこーたまこー」

 プニプニ勇者が嬉しそうにタマゴをギュッとしていた。

「従者、勇者がタマゴを持ってるぞ!」

 新米剣士が心配して知らせるが、従者は笑顔だ。

「ゆで卵だから大丈夫だよ」

「たまこーたまこー」

 ゆで卵により、タマゴを持つという念願(ねんがん)(かな)えた勇者だった。



【帰る時期】

≪お前、そろそろ帰る時期じゃないか?≫

 猫姿の精霊が春の気配(けはい)を感じて言うと、雪の精霊は何の事だという風に返す。

≪まだ居るぞ≫

≪どういう基準なんだ?≫

≪勇者がまだ雪遊びしたいかどうかだよ≫

≪それで良いのか?≫

「ちぇーれー!」

 帰る時期はプニプニ勇者次第(しだい)だった。



※お読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索してみてください。


次回もよろしくお願いします!

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