2022年12月四分 ピヨの驚きの事実
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
道化師 :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。
ピヨ使い :新しい冒険者。ピヨを自在に出す事ができる。
ピヨたち :フワフワした小さなヒヨコのようなもの。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。
裏庭 :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。
料理方 :勇者の定宿兼食堂の料理担当。
猫たち :街で暮らしている猫たち。裏庭に集まる事がある。
裁縫師 :色々な物を縫う事ができる冒険者。器用で細工好き。
治癒師 :皆の健康を守り治療を生業とする者。
冒険者ギルド:冒険者にクエストを紹介する組織。及びその建物。
ギルド長 :冒険者ギルドの偉い人。
受付係 :冒険者ギルドの受付をしている手際の良い人。
ダンジョン迷子センター:ダンジョンで迷った冒険者を救助する組織。ダンジョン内の探索もしている。
【ミルクとクッキー】
「今日のおやつはミルクとクッキーです」
食堂で冬夜祭に因むおやつを配っていた。
「みゆく」
プニプニ勇者も手伝った。
「勇者、これクッキーだぞ?」
飲み物を持たせるのは心配なのでクッキー担当なのだが、何故かミルクと言ってしまう勇者である。
「みゆく」
「ありがとな」
【毛糸のくつ下】
「勇者、この中に冬夜祭の贈り物が入るんだよ」
「おっきー」
裁縫師の作った大きな毛糸のくつ下を見てプニプニ勇者ははしゃいだ。
「しかもこのくつ下は掛け布団になるんだ」
裁縫師は仕掛け好きである。
「ほかほか」
冬夜祭後、新しい毛糸の掛け布団でホカホカする勇者だった。
【ピヨの驚きの事実】
「猫とピヨたちが一緒に遊んでいる!?」
驚く従者にピヨ使いが説明する。
「ピヨは精霊の幼体で、猫の獲物ではないのです」
「え!」
「複数に見えますが、あれで一体。一つ残れば復活できます」
ピヨの驚きの事実である。
「にゃー!ぴよよー!」
プニプニ勇者には関係ないが。
【雪合戦】
「勇者、雪合戦するのネ」
「しゅる」
道化師と一緒にプニプニ勇者は雪玉を作る。
「てきた」
全然丸くなってないが、雪玉完成。
「それを投げるのヨ」
「なける」
投げた雪玉はポテッと目の前に落下した。
「ぴゃー!」
どこにも届いてないが勇者が喜んでいるので成功である。
【目の健診】
「勇者ちゃん、どれくらい見えるか試そうね」
治療師によるプニプニ勇者の目の健診である。
「何の絵が描いてあるか教えてね」
そう言うと次々絵を見せる。
「わん!」
「にゃー!」
「ぴよ!」
「うちゃらんぱー!」
「はい、正常です」
(最後の何!?)
健診は無事に終了した。
【ギルドの大掃除】
「この役目は誰に?」
「勇者にしよう」
「良いと思います」
ギルド長と受付係はプニプニ勇者と従者を呼んだ。
「勇者ちゃん、お買い物してきてくれる?」
「おかーもの!」
「大掃除後の皆のお菓子と、買い足し分をお願いね」
「分かりました」
冒険者ギルドの大掃除の日である。
【ダンジョン納め】
カーン!カーン!
ダンジョンに鐘が響くと冒険者たちは外へ出る。
「記念品です」
ダンジョン迷子センターのスタッフから土産を貰い、挨拶して帰るのが、ダンジョン納めの定番の光景だ。
「勇者ちゃん、来年もよろしくね」
「あーがと」
プニプニ勇者も元気にダンジョン納めした。
【おせち作り】
「とんとん」
プニプニ勇者は料理方の料理を楽しそうに見ていた。
「できたぞ」
「てきた」
勇者が手を伸ばすと料理方は料理を引っ込める。
「これは明日の分だ、勇者」
「あちゅた?」
「今日、用意すれば、明日は食べるだけだろ」
「あちゅた、たぺる」
新年の料理作りだった。
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