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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
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2022年12月参分 森の王と猫の集会

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

道化師   :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

裏庭    :宿屋の裏にある勇者の遊び場。冒険者たちの鍛錬場もある。

ニワトリ  :裏庭に現れた勇者の強敵。

猫姿の精霊 :宿屋の裏庭で勇者を守護してる。眷属は猫。

猫たち   :街で暮らしている猫たち。

森の王(熊):熊の精霊。人の姿になる事もできる。性格は優しくて内気。


見張り   :周りを警戒する役。

【プニプニ号 裏庭】

「雪が()もった!」

 新米剣士がプニプニ勇者に告げる。

「プニプニ号出発だ!」

「ちゅっぱ!」

 プニプニ号はソリの()だ。

「でも今日は買物無いよ」

 従者の言葉に二人は(かた)まるが、すぐに気を取り直す。

「勇者、裏庭だ!」

「にゅわ!」

「いってらっしゃい」

 温かく見送った。



【見張り】

「おい、勇者が何か伝えたいみたいだ」

 見張りが知らせると、皆が遠くのプニプニ勇者に注目した。

<ぴゃらー>

 勇者は何かを(さけ)んでいる。

(はら)()いたのか?」

「食べたばかりだろ」

「眠いとか?」

「でもピョンピョンしてるぞ」

「楽しそうだな」

 急ぎでない事だけは確かだ。



【飛行魔法】

「びゅびゅーん」

 プニプニ勇者が両手をパタパタさせて空を見上げていた。

「どうしたんですか、勇者様?」

「びゅびゅーん」

 従者も視線(しせん)を追い空を見ると鳥が飛んでいる。

「あー」

 (さっ)した従者は勇者を持ち上げて旋回(せんかい)した。

「ぴゃー!」

 勇者は飛行魔法が使えるようになった!



【森の王と猫の集会 大人気】

<ひざのうえで、まるまってもいい?>

≪いいよ≫

<ゆうしゃといっしょにだっこして>

≪抱っこだね≫

「だっこ」

 冬の森の王(熊)は、暖かくて猫たちに大人気だ。

≪その精霊は森の獣の頂点で…≫

 猫姿の精霊が気遣(きづか)うが、森の王は抱っこしたプニプニ勇者と猫にご機嫌だった。



【森の王と猫の集会 平和】

≪最後に何かありますか?≫

 猫姿の精霊は森の王(熊)の方を見た。

≪僕は特にないよー≫

 森の王はプニプニ勇者を抱っこし、猫たちに(かこ)まれて癒されている。

「にゃーにゃー」

 代わりに勇者が発言した。

≪はい、ニャーね。今日はこれで終了だ≫

 裏庭の猫の集会は平和である。



【手袋】

「ちぇんちー」

 プニプニ勇者が食堂に入ってきた戦士に近寄る。

「てぷろく」

手袋(てぶくろ)か?」

 戦士が手袋(てぶくろ)を外して渡すと、勇者はトコトコと暖炉前の遮蔽柵(しゃへいさく)まで持っていき、ポトッと置いた。

(暖炉で乾かしてくれてるのか)

「てぷろく」

 暖炉の前は勇者の運んだ手袋(てぶくろ)で一杯だった。



【ニワトリの塔】

「勇者、(つい)(とう)が完成したのネ」

「とー!」

 裏庭の(すみ)で道化師とプニプニ勇者がはしゃいでいた。

「これは何ですか?」

 従者は不思議そうに石と木で作られた小さな(とう)を見る。

「ニワトリ小屋なのヨ」

「何でこんな形なんですか?」

「勇者様が喜ぶのネ」

「なるほど」

「こっこ!」



※お読み頂きありがとうございます。

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など頂けると嬉しいです。

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こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索してみてください。


次回もよろしくお願いします!

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