表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
16/297

2020年02月五分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【人物紹介】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。

主事と各将 :千里眼と主を管理する秘書的な存在と、主の下で働いたり会議する方々。

射手    :凍撃の矢と恐れられている冒険者。勇者大好き。

忍     :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。

その他   :勇者の定宿に泊まっている新米の冒険者。


【呪文】

「ぷーてーんーぎゅー」

 プニプニ勇者が宿屋の中庭で何かを唱えている。冒険者が何の呪文なのかと尋ねると、従者は呪文では無いのだと答えた。

「あれはプティングって言ってるんです」

「菓子の?」

 今日のおやつは勇者の好きなプティングで、勇者は嬉しさを表しているだけだった。



【対策会議】

 最後の議題はプニプニ勇者についてだった。

「今の所、大きな動きはありませんが、勇者という存在は無視できません」

「参考として千里眼による記録晶の映像をご覧下さい」


「だっこ」

「ごっはん!」

「あーそーんーでー」


「今まで通り観察のみという事で」

 会議は終了した。



【妙な気配】

「宿で妙な気配がするっていうの」

 昨日から泊まっている冒険者の不安をおかみが常連たちに相談していると、忍が発言した。

(それがし)も宿にいたが何も感じなかった也。プニプニ殿が遊歩(ゆうほ)してたくらいで」


 あ、それだ


 皆は気付いた。プニプニ勇者の気配を妙なものと勘違いしたのだと。



【勇者の荷車】

 従者に引かれる小さな荷車にプニプニ勇者は乗っていた。勇者用に作った荷車は、本体が四角い(かご)になっており、中はフワフワで立っても座っても寝ても良し、(かこ)みのおかげで勇者が勝手に()なくなるのも(ふせ)げた。ただしダンジョンには向いていない。


()()って前に進めない!」



【忍と射手】

 自身に目を光らせる存在に忍は気付いた。

(プニプニ殿の周りの冒険者は気のいい者ばかりだと思っていたが、これ程に鋭い視線を放つ者がいるとは、やはり(あなど)れぬ也)

 しかし忍を注視(ちゅうし)していた射手は違う事を考えていた。

「ちゅのぴ、あちょぼー」

(プニプニに新しい遊び相手が!)

読んで頂き、ありがとうございます。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ