2022年10月参分 シャシャーン
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
戦士 :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。
狩人 :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。
道化師 :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。
考古学士 :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。
神官 :悪霊を祓う力を持つ冒険者。見た目より親しみやすい。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。
料理方 :勇者の定宿兼食堂の料理担当。
ダンジョン迷子センター:ダンジョンで迷った冒険者を救助する組織。ダンジョン内の探索もしている。
地脈師 :新人スタッフ。プニプニとモフモフが好き。
白犬 :警備犬の兄弟犬。賢く穏やかな性格もそっくり。
操竜者 :飛竜を操る者。冒険心に溢れている。
【神官 シャシャーン】
「勇者よ、豊穣の穂をシャシャーンと置くのです」
神官は一本の穂を持つプニプニ勇者へ告げる。
「一本だと少なくないですか?」
従者が心配すると、神官は量は問題ではないと答えた。
「勇者がシャシャーンとした気持ちを持てば良いのです」
(シャシャーン?)
「ちゃちゃーん!」
【遠乗り】
「飛龍で遠乗りといくか」
操竜者は振り向き言った。
「冒険者諸君はしっかり掴まっていてくれよ」
「ちゅかまる」
「そうだ。勇者は…」
「勇者様は抱っこひもでしっかり抱えているので大丈夫です」
「では出発!」
「ぴゃー!」
移動の場合、勇者は大抵抱っこかおんぶされている。
【厨房の魔物】
「ちゃー!」
プニプニ勇者は厨房で魔物に立ち向かった!
「勇者、それは魔物じゃなくてカボチャだぞ」
料理方が訂正する。
「う?」
「ご飯の材料だ」
「ごっはん」
「寒いからカボチャのポタージュでも作るか」
「ぽたーゆ」
その後は料理方の作業を楽しく見ていた勇者だった。
【カボチャの顔】
「勇者様がまたカボチャと魔物を間違えたんですか?」
「カボチャに顔の落書きがされててな。洗ったら落ちたけど」
落書きをしたであろう道化師はプニプニ勇者とカボチャのポタージュを飲んでいた。
「かもちゃ、おいちー」
「美味し-のネ」
まあいいか、と料理方と従者は思った。
【はしゃぐ勇者】
「ちぇんちー!」
「どうした、勇者?」
「ぴゃー!」
戦士にくっついたプニプニ勇者は、すぐに別の所に走り出す。
「かりゅーりょー!」
「何?勇者ちゃん」
「ぴゃー!」
「どこ行くの?」
「ちゃちゅー」
はしゃいでいる勇者は近くの人にくっついては離れるを繰り返す事がある。
【図鑑】
「勇者ちゃん、本を持ってきたよ」
「こうこがっち!」
考古学士が分厚い本を抱えてやってきた。
「絵がいっぱいだね」
「いっぴゃい」
プニプニ勇者を膝に乗せ、絵を指差して話す姿を見て従者は思った。
(相変わらず難しそうな本だなあ)
考古学士の本は大体専門書なのである。
【白犬 予感】
「ソワソワしてどうしたの?」
相棒の白犬が外に出たがっている事に地脈師は気付いた。
ワウーン
「もしかして…」
すぐに地脈師は準備をして白犬とダンジョンで待機する。
「わんー!」
「やっぱり」
ダンジョン迷子センターの白犬は、プニプニ勇者が来るのを予感したのだった。
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