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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
148/301

2022年09月参分 風のマント

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


踊り子   :魔法の舞を踊る冒険者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。裏庭がある。

料理方   :勇者の定宿兼食堂の料理担当。


風渡り   :口笛で風を操る一族。

知の賢者  :七賢人の一人。膨大な知識を持つ。

【風渡り】

ピュー!

口笛(くちぶえ)を吹くと、風が向こう側へ運んでくれます」

 風渡りが口笛(くちぶえ)を吹き、移動するのを見て、プニプニ勇者たちも挑戦する。

「ぴぅーぴぅー」

 しかし勇者は口笛(くちぶえ)が分からず、一生懸命に口真似(くちまね)していた。

口笛(くちぶえ)が吹けない方はこちらからどうぞー」

 その為のサポートもある。



【風のマント】

「これが風のマントです」

「まーと」

「勇者、装着(そうちゃく)してみて下さい」

「ちょーちゃきゅ」

 プニプニ勇者はマントを着てピョンピョンする。

「そのマントを着るとどうなるんですか?」

「強風が吹くとヒラヒラ、フワフワします」

「ひりゃふりゃ」

 風のマントに特別な効果は無かった。



【宿屋の2階】

「そっと」

「勇者様、今日は雨がバシャバシャで風がゴーゴーだからお(そと)には行きませんよ」

 従者はプニプニ勇者に言った後に()()す。

「その代り2階へ冒険に行きましょう」

 勇者にとって宿屋の2階は時々しか行けない特別な場所なのだ。

「ぴゃー!」

(1階と変わらないけどね)



【知の賢者】

「勇者よ、ここには()りと()らゆる知恵(ちえ)が集まっておる」

 知の賢者はプニプニ勇者に説明する。

「それでどんな知恵(ちえ)を借りに来たのかな?」

 知の賢者の問いに、勇者は袋に入った何かを渡した。

「ぷええんと!」

「日頃のお礼だそうです」

 それは冒険者たちからのプレゼントだった。


※「敬老の日」でした。



【甘煮】

「たーいまー」

 プニプニ勇者が散歩から戻ると食堂には甘い匂いがした。

「勇者、今日はサツマイモの甘煮(あまに)だぞ」

「やきゅーも?」

「煮てるから焼き芋じゃないな」

「にゅてる」

「甘い芋だ」

「おーも」

 甘煮(あまに)が分らなくても、料理方の作るおやつが美味しいことは分かる勇者だった。



【踊る謎 踊り子の影響】

「踊り子、もう少し待っててくれ」

「仕方ないなあ」

 待ってる間、(ひま)な踊り子は踊りの練習を始めた。

「タン、タタン♪」

「おどりゅこー」

「勇者ちゃんも踊る?」

「おどりゅー」

「タタターン♪」

(また踊ってる)

 プニプニ勇者が突然(とつぜん)踊り出すのは、確実に踊り子の影響である。



【市場の異変】

「お!」

 プニプニ勇者は異変(いへん)に気付いた。

「勇者、市場の様子が変わっているのが分かるか?」

 店主が話し掛ける。

「サツマイモ、カボチャ、キノコ、クリ」

「ちゃつまーも、かもちゃ、にょこ、くりゅ」

 その言葉を聞いて従者が言った。

「秋ですね」

「秋だねえ」

「あきゅ」



※ここまでお読み頂き、ありがとうございます!

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、お読み頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、いいね、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


次回もよろしくお願いします!

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