2022年08月四分 レンタルプニプニ
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
忍 :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。
戦士 :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。
狩人 :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。
道化師 :ふざけてばかりの冒険者。勇者の遊び相手。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。
裏庭 :定宿兼食堂の裏庭。冒険者の演習場と勇者の遊び場がある。
ニワトリ :裏庭に現れた勇者の強敵。
神官長 :神殿を纏める長。勇者とタイミングが合わない。
冒険者ギルド:冒険者にクエストを紹介する組合。及びその建物。
遠地の宿 :冒険者ギルドと提携している宿。各地にある。
【断り書き】
未だにおかしなアクセスがあるため、途中で以下の文章を入れさせて頂きます。
お読みになる際のお邪魔になりますがご了承ください。
※こちらは「小説家になろう」に掲載している「屑屋 浪」(謎の研究所)の作品です。
【レンタルプニプニ】
「勇者、プニプニを貸してくれ!」
「かしゅ」
新米剣士とプニプニ勇者が遊んでいた。
「ぱにゃぱにゃー!」
新米剣士にくっつきプニプニと何度も叫ぶ。
「プニプニって借りられるの?」
「借りた事が無いから分らない」
「そっか」
それを静かに見守る新米狩人と従者である。
【忍 兵糧丸】
「プニプニ殿、兵糧丸を作る也」
忍はプニプニ勇者に提案した。
「ぴょーろーらん?」
「兵糧丸とは携帯できるご飯也」
「ごっはん!」
「一粒でお腹がいっぱいになる也」
「おにゃか!」
「プニプニ殿の分は甘くする也」
兵糧丸というより勇者のおやつを作ってしまう忍だった。
【遠地の宿】
「勇者が来るんだって?」
「朝から床を念入りに掃除して、布団をフカフカにしたり、角にはカバーを付けたり、大忙しだよ」
「ん?」
「こんちゅわー」
プニプニ勇者が遠地へクエストに行く時、ギルドが地元の宿を手配してくれる。その際に勇者がプニプニである事も連絡されるのだ。
※こちらは「小説家になろう」に掲載している「屑屋 浪」(謎の研究所)の作品です。
【お目付け役】
「それじゃ行こうか」
狩人が戻ると、プニプニ勇者、従者、戦士と共に祭りへ出掛けた。
「たぺたい」
「これが食べたいんですか、勇者様?」
「あれー」
「勇者、あれが欲しいのか?」
「そこまでー」
「あ」
狩人は祭りで高揚して何でも勇者に与えてしまう二人のお目付け役なのだ。
【ニワトリ 距離をとる】
「あ、あいつは…」
「勇者、あいつが来たのネ」
「お?」
裏庭の新米剣士、道化師、プニプニ勇者が一点を見つめる。
「距離を取れ!」
「どうするのネ、勇者?」
その時、勇者が動いた。
「こっこー」
コケ―!
「びゃー」
突かれても突かれてもニワトリに近寄りたい勇者だった。
【肉の日】
「勇者、肉だぞ」
「おにきゅ」
戦士がプニプニ勇者に肉を持ってきた。
「どうしたんですか?」
「何となく食べたくなってな」
従者は不思議に思いながら肉を受け取るが、その後も冒険者たちは肉を持ち寄った。
「勇者ちゃん、お肉だよー」
「今日は焼肉ですね」
「やきゅにきゅ」
※こちらは「小説家になろう」に掲載している「屑屋 浪」(謎の研究所)の作品です。
【神官長の言葉】
「時間までに私が戻って来なければ、これを勇者に渡して欲しい」
「分りました」
神官長が後を託して出て行くと、入れ替わりにプニプニ勇者がやって来た。
「きたよー」
「勇者、長からです」
「あーがと」
「これ勇者様が好きなお菓子です」
勇者とタイミングが合わない長だった。
【布団でゴロゴロ】
「勇者がまた布団でゴロゴロしてるぞ」
新米勇者がプニプニ勇者の様子を従者に伝えた。
「勇者様は寝やすい位置を探している内に、ゴロゴロする事自体が面白くなっちゃったんだ」
「ごりょんごりょん」
しかし勇者の動きはすぐに止まる。
「あ、寝た」
そして眠る時は一瞬なのだ。
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